-15-
「そんなイベントがあるのか。ちょっと怖いけど盛り上がりそうだな」
「そのうち怖いとか無くなるから大丈夫よ。盛り上がるのはそうね。一大イベントだからすごく盛り上がるわよ」
陽菜の説明は制限事項の話に移る。
まず、1つめが武器の制限だ。
安全を考慮できない武器は使用がNGとなる。
そんな武器はそうそうない上、どうせ使えないものを使う人があまり居ないため、忘れてる生徒がいるくらいの制限だ。
次に、魔術の制限。
これは学園内でもちらほら制限を受ける生徒がいる。
強力すぎる魔術は使用が禁止されているのだ。
この2つが制限事項とされ、学園の授業では使用できない。
「制限ね……用意してるってことはそれを受けるくらい強い生徒が居るってことなんだな」
「ま、そうなるわね。そのくらいの力を持つ生徒は学部を問わずこれから聞くことになるわよ。
さて、それじゃあそろそろ始めましょうか」
陽菜はそう言うとどこからかレイピアを取り出す。
冬夜はと言うと武器も構えず呆然としている。
「え?今のどうやったんだ?魔術なのか?」
「え、ええ。そうよ。と言うより後で教えて上げるから今はこっちに集中しなさい」
彼女に言われてようやく冬夜も刀を構える。
2人が構えたところで初の実戦形式の練習が始まった。
先に仕掛けたのは陽菜の方だ。
間合いを詰めるために駆け出したかと思うと、いきなり冬夜の喉元に向かって素早く突きを放つ。
冬夜は右にステップをしてそれを躱す。
「あら?今の避けれるのね」
「いきなりビックリしたな!当たったら痛いじゃすまないだろ」
「まぁだいぶ痛いくらいあるかもしれないわね。次行くわよ」
今度もまた彼女の方から動く。
鋭い突きを今度は連続で放つ。
先ほどとは違い、今は距離があるわけではない。
冬夜は後ずさりしながら、かろうじてそれを躱し続ける。




