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「ん?信じられないって顔をしてるな。ほら、これ見ろよ」
そう言うと光はスマートフォンサイズの端末を投げる。
それは綺麗な放物線を描いて冬夜の元へと届く。
「これは、スマホ?」
「あ?新入りはまだ貰ってねーのか。そいつはうちの学生証だよ。横のボタンを押してみな」
言われた通りにボタンを押すと、画面に学園の校章が現れる。
その画面を横にスライドさせると登録されたプロフィールが表示される。
そこには名前と生年月日、顔写真が登録されていた。
生年月日を確認すると確かに今年で18であった。
「え?ホントに1個上の先輩なのか!?」
「まぁ、驚くのも無理ないわよ。アイツを学生だと思っているのは教員くらいよ」
「なんかムカつくやつが混じってるが、そう言うこった。これから何度か会うことになるだろうからよろしくな」
冬夜もよろしくお願いしますと答え、学生証を返す。
「だいぶ話がそれたが本題だな。武器の話だがお前のちょっと見せてみろ」
「まぁもういいか。ほら、これだよ」
一応今まで周囲を気にして、露骨に目に着かないようにしていたが、学内かつバレていることもあり諦めて袋から取り出す。
光は出された刀をしばらく見ていたかと思うとなるほどな、と言って一息つく。
「そこのガキがわかって言ってたかどうか、わからんが確かに武器は必要そうだな」
「え?いや、俺あるから大丈夫だけど」
「練習相手が私だから良いけど、真剣で練習なんて怪我じゃ済まなくなるでしょ?大人しく用意してもらいなさい」
陽菜の言うことももっともだ。
いくら近づける可能性が低いとは言え、万が一にでも当たれば相手に大きな怪我をさせてしまうだろう。
それであれば大人しく練習用の武器を用意してもらうのが妥当だろう。




