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「今のは説明のためにわざとやったけど、魔力で身体能力を強化するのは最後の手段くらいに考えときなさい。ホントに非効率なんだから」
「了解。でも、その話また今度ゆっくり聞かせてくれよ」
学園に着いてしまったため、それ以上の勉強会はできなかった。
冬夜の依頼に陽菜は快く良いわよと答えてくれる。
勉強会の約束を決めたところで、ふと時計を見ると時間までちょっと余裕があった。
駅を出たときには確かに遅刻寸前だったため、だいぶ速く走っていたのだろう。
「思ってたより速く走ってたんだな。時間に余裕が出るとは思わなかったよ」
「そうね。ちょっと休んでから行きましょ」
彼女の提案に同意し、昨日の喫茶店へと連れて行ってもらう。
「冬夜は飲み物昨日と同じでいい?」
「ああ、それで大丈夫だよ」
陽菜に買い物を任せ、冬夜は座席を確保する。
昨日とは違い店内には学園の生徒で賑わっている。
時間的にも部活や予定が終わった生徒、これからの生徒が入り混じっているのだろう。
「おまたせ。人多かったからちょっと厳しいかもって思ったけど、席取れたみたいね」
「なんとかな。でもちょうどよく空いてて助かったよ」
陽菜はコーヒーと紅茶を買って来てくれた。
コーヒーは昨日と同じものだと感じるが、紅茶は昨日とは違う印象を受ける。
昨日のものとは香りが微妙に違う気がするのだ。
「なんかその紅茶昨日のと違う?」
「違うわよ。ここの紅茶日替わりなのよ。と言うか、よくわかったわね」
「昨日とはちょっと違う香りがしたからさ。わかったのはたまたまだけどね。そんなことより、さっきの話続き今でもいいか?」
「私は別にかまわないわよ。勉強熱心な冬夜のために特別に教えてあげるわね」
二人共一息ついたところで、勉強会第二弾が開催される。




