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「――うや――と――うや――冬夜!」
「んー……な、なんだよ……」
翌日、冬夜は身体を揺さぶられたことにより目が覚ます。
目を開けるとそこには既に昨日と同じく、制服に着替えている陽菜の姿があった。
朝食の容易までしてくれたのか、下の階からはお腹が空いてくる匂いがする。
「あぁ……わざわざ、起こしてくれたのか」
「そうよ。ありがたく思ったなら着替えて顔洗ってきなさい。
あ、そうそう。朝起きたら制服届いてたから、そこに置いといたわよ」
陽菜が指差す先であるベッドの横を見るとそこには確かに昨日無かったはずの紙袋がある。
中身を確認すると学園の制服と思われる服が入っている。
「いつの間に届いたんだ?昨日持ってきて無かっただろ」
「学園の使送便で届いたのよ。そのせいで目が覚めたんだから腹立たしいったら無いわよ」
そういうことだから準備よろしくね、と言うと陽菜はリビングへと降りていく。
冬夜は改めて制服を取り出してみる。
学園の制服は男女ともにブレザーのようで、一式入っているのが確認できる。
「あれ?サイズって伝えてない気がするけど、どうなってんだ?」
制服に袖を通してみてわかったことだが、サイズがピッタリなのだ。
冬夜はサイズを伝えていないので、誰かが見繕ったということになる。
そのことに不信感を抱くものの、あの学園だからと半ば慣れつつある自分がちょっとだけ怖くなる冬夜だった。
制服は紺を基調とした一般的なものだ。
外見は一般的なものと言ったほうが良いか。着ている側からすると普通ではない。
この制服はとても軽いのだ。これを着たままで激しい運動をしても困ることがないくらいに。
「世の中にはこんな動きやすい制服もあるんだな。さて、陽菜を待たせてるしそろそろ降りるか」
機嫌を悪くされても困るので、冬夜は急いでリビングへと向かう。




