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「とーー……ーうや……ねぇ冬夜!起きてよ!」
「ん?あぁ……陽菜か……どうした?」
冬夜が目をこすりながら起きるとそこには呆れた顔をした陽菜が居た。
1階からは美味しそうな匂いがする。
「呼んでも全然来ないからどうしたのかと思ったら寝てるとはね。疲れたのもわかるけどすぐ降りてきなさい。ご飯冷めちゃうから」
「わかったよ……すぐ向かう……」
陽菜はエプロンを外しながらリビングへと戻っていく。
寝ていたはずなのになぜか身体の気だるさが取れない。
そのせいもありすぐ向かうと言ったが、なかなかベッドから抜けられない。
「あれ?俺、こんなに疲れてたっけ……?」
冬夜の今日の生活はいままでとは違うものだった。
慣れないことをしたり、今まで全く知らなかった真冬の情報に驚いたり、精神的にも肉体的にも疲れることが多かったのは事実だ。冬夜もそれは理解しているつもりだ。
しかし、それにしても疲れすぎてる気がしてならない。
軽く考えて見たもののわかる事は何も無いので、大人しく陽菜の待つリビングへと向かう。
「遅かったじゃない」
「あー、ごめん。ちょっと疲れちゃってさ」
リビングでは陽菜がテーブルに着きながらテレビを見ていた。
テーブルの上には肉じゃが、サラダ、味噌汁など和食中心の料理が並んでいる。
料理を見る限り、自分から作ると言いだしたのもうなずける。
どれも美味しそうにできているだけではなく、きれいに盛り付けられている。
普段から料理をしていなければここまでは出来ないだろう。
料理を見て固まっていた冬夜だったが、気づいたら陽菜が顔を覗き込んできていた。
「うぉ!どうしたんだよ、びっくりしたな」
「どうしたも何も料理見て固まれたら誰だってどうしたか気になるでしょ」
冬夜はごめんと謝るとテーブルに着く。




