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「真冬さんはね。、割りと魔術関係の人からは有名なのよ。なんたって魔法使いって呼ばれてる人だから」
「・・・は?」
冬夜は危うく持っていたコーヒーカップを落としそうになる。
真冬が有名というだけでも驚居ているのに、更には魔法使いと呼ばれていると言うのだ。
「魔法使いってあれか?さっき聞いた人には出来ないこと出来るって言うあれか?」
「驚くのも無理ないかもしれないけど、まぁそう。さっきのあれよ」
陽菜は冬夜とは対照的にとても落ち着いて紅茶を飲んでいる。
一口飲んで、カップを置くとまた、話を続ける。
「魔法使いっていう立場は少し変わっているのよ。羨望の目で見られると同時に恨まれる場合もあるのよ」
「ほかの人には無い力を持ってるからか?」
半分正解と言うと陽菜はまた話を続けようとするが、そこで少し固まる。
「あー、全部説明しようとすると長くなる気がしてきたわ……そもそもの話から始まることになるわよ?」
「姐さんのことが何かわかるならそれくらい構わないよ」
そこから陽菜の説明が始まる。
陽菜の言うそもそもとは魔法使いについてからだった。
魔術師を司っている機関、魔術結社と呼ばれる団体がある。
その結社が魔法使いと呼ばれている人を表向きでは管理しているそうだ。
なぜ、表向きかと言われると実際には管理をできていないからである。
魔法使いを縛り付けているのは単純に金の力だ。
魔術結社に対して不利益なことがあると、結社は莫大な金を払い魔法使いに依頼をかける。
あとは、魔法使いと呼ばれる人たちの武力を使い、その不利益をなかった事にする。
この掃除屋染みたことをしている魔法使いは、一部の魔術師からは恨まれている。
しかし、他人にはない力を持っていることには変わりないため、魔法使いを尊敬する魔術師も多い。




