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「追い返すって……なんだってそんなことしようとしたんだよ」
「真冬さんからの手紙っていうのが怪しかったのよ。今まで、真冬さん連絡来ることなんてあった?」
「一応俺に対して直接は合ったけど、誰かを通してっていうのは初めてだな」
思い返してみれば、確かにおかしな話ではある。
今まで、冬夜に対して手紙を送ってくることはあった。
誰かに手紙を送っていたとしても不思議ではないが、今回の手紙は冬夜に対しての連絡だ。
それなら、今まで通り直接送れば良いだけのこと。わざわざ第三者を通す理由がない。
「でしょ?真冬さんがなんでそんな回りくどいことをしたのかわからないのよ。」
まぁでも真冬さんの立場的には、と陽菜は続けてつぶやく。
「姐さんの立場?姐さんが何やってるのか陽菜は知っているのか?」
冬夜のその質問に陽菜は目を丸くして固まる。
一瞬驚いたかと思うと、再び溜息をついて落胆する。
「まぁ、冬夜は今まで魔術と無縁だったものね……仕方ないと言えば仕方ないことよね……」
「な、何だよその落ち込みようは!姐さんからの手紙は雑談ばっかりで自分のことは何も教えてくれなかったんだよ!」
その言葉を聞くと陽菜はまたしばらく考えこんでしまう。
考え込んでいる間は何をしても無視されることはわかっているので、冬夜はおとなしくコーヒーを飲みながら結論を待つ。
まだアツアツのコーヒーを一口飲んだところで、陽菜はなるほどねと結論を出す。
「考えがまとまったところで、陽菜さんの考えを聞きましょうか」
「なんでそんなに偉そうなのかわからないけど、良いわ。ただし、一つの意見として聞いてね?私だって他人の考えはわからないんだから」
冬夜は了解と答え陽菜の意見を聞く。




