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「意外と簡単にできるんだな」
「何言ってるの?当然でしょ」
冬夜は感心した目で陽菜のことを見ているが、他2人は苦笑している。
「そんなことより皐月君。立花さんの腕輪の方に注目してもらいたいですね」
彼の言うとおり腕輪には変化が起きており、綺麗な銀色をしていたはずなのに今では赤く染まっている。
「ホントだ。全く気が付かなかった」
なんでも使った魔術の属性に応じて色が変わり、とても少なくても魔力さえ流れていれば何かしらの変化が現れるいわばテスターのようなものらしい。
「これを付けてもう1度お願いしますよ」
「わかりました」
冬夜は気合を入れて試すものの、腕輪もみかんも何1つ変化は起こらない。
「これは重症でしたね。先ほどの道具は持った人の魔力を無理やり引き出して判定するものなので、成功しましたけど実際は全く流れてないということですからね」
「そう……ですか……」
神崎の提案により、いったん休憩することにした。
とりあえずリフレッシュをしてこいということだったので、再び陽菜と学園内をうろうろすることにする。
「驚くぐらいできないものなのね」
部屋を出てしばらくしたところで陽菜は唐突にそんなことを言い出した。
あまりにストレートに言われるので冬夜は流石に驚く。
しかし、彼女の性格を考え、まぁこう言うだろうなと納得をする。
「初めてやったことだし大目に見てくれよ」
「私は苦戦したことがないからわからないわね」
そこからしばらく冬夜は陽菜の煽りを受け続けることになる。
その煽りは学園内の喫茶店に着くまで続いた。
冬夜はその時ほどこの学園が無駄に広いことを恨んだことはなかった。




