side 14-1
眞子ちゃん文化祭編
高校時代の文化祭なんて、運動部だった自分には余り思い出が無かったりする。
大雅は彼女と回っていた姿は覚えていたけど、クラスの出し物すら記憶から無いから本当に関心が無かったと改めて思ってしまった。
「チャダ〜!コッチコッチ!」
文化祭と言うイベントも手伝ってか、何時も目立つ格好の眞子ちゃんが倍増しで派手な出立ちで此方へと声を上げる。
「眞子番長〜!」
反応してチャダも大きく手を降ると眞子ちゃんの方へと走り出した。
「雷華………眞子ちゃんって女子校だったんだね。」
「そうだよ。言って無かったっけ?」
可愛らしい書体で書かれている文化祭のゲートを目の前に立つと、此処からでも分かる位に沢山の女の子達が居る。そりゃそうだ。女子校だもん。
生来、女性が余り得意で無い俺は半歩後ずさってしまう。
あれはGW中のCD封入作業中。
眞子ちゃんはチャダを文化祭に誘ってはいたけどまさか自分も含まれてるとは思わず、その事実は昨日知った訳で。丁度学校もバイトも無かったから何も考えずに雷華も来るからとついて来たらこんな感じだった。
「そうか。太郎は女の子に対しては相変わらずか。」
「まぁ…ダメって訳ではないけど…」
何せ強烈な姉妹環境により拗れた。が理由なだけで、一応興味もあれば特定の彼女だって欲しいよ?
「最近はチャダやミユちゃんと交流があったから特に深く考えて無かったわ。どうする?帰る?」
「大丈夫だよ。一美ちゃんみたいに理不尽な行動で振り回さない女性なら。基本的に。」
あれは例外。
だからと言って一美ちゃんが嫌いって訳でも無いからね。そこはお間違いが無き様に。
「兄ちゃん〜!太郎さんも〜!早く早く!」
眞子ちゃんとチャダは手を繋いで此方を呼ぶ。
女子達にて促されるまま可愛らしいゲートを潜り、受付を済ませると。
「じゃあアタシ達は模擬店とダンス部の公演を見に行くね!兄ちゃん達も楽しんでね!」
「え…?眞子?」
「アタシ、クラスの受付当番が一時間後だから、そこで合流ね。アタシ2-Aだから!じゃあね!」
そう言うと女の子達はそそくさと模擬店が並ぶ人ゴミの中へと消えてしまった。
残された兄貴と俺の男二人で顔を見合わせる。
「雷華、俺達はどうする?」
「とりあえず…」
受付時に貰った文化祭パンフレットを眺めながら
「此処の手芸部は良い仕事するから、俺見に行きたいんだよね。」
雷華………実は滅茶苦茶楽しみにしてたんだな。
「んじゃあ…手芸部行くか…」
「あと、被服科のTシャツコレクションと写真部のポストカードは優秀だから行きたい。」
「完全に楽しみにしてるな。雷華。」
寡黙な雷華の目がキラキラしている。
まあチャダの事は眞子ちゃんが毎回ちゃんと面倒見てくれるからそこは問題ないだろう。
逆にこんなテンションになった雷華は時間感覚無視して買物に没頭しちゃうから、ちゃんと1時間後合流出来る様にしとかなきゃな。
女の園・女子校内へと男二人で入って行った。
「女子高の文化祭って実はカワイイ物の掘り出し物で沢山なんだよ?」雷華・談




