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飲茶店を後にして悠兎さんと中華街の街並みを歩く。
意外と音楽の話は余りせず、お互いの事から時事ネタと色々な事を話した。
俺の場合、親に関したら他人の方がずっと知ってたりするし、姉妹の話をすると大半が哀れんだ目で見られるから余りしないでいるが、悠兎さんは笑いながら聞いてくれた。
そもそも誰かに話すをするのは苦手なんだけど、悠兎さんにはスルスルと話してしまった。こう言うのが上手いんだろうな。ライブ中では余りMC参加をしていなかったから気付かなかった。
中華街を抜けて山下公園へと辿り着く。
初夏の少し汗ばむ日差しと海からの潮風が頬を掠めた。
「昔、この近くに住んでいてね。近くに来たら必ず寄るんだよ。」
様々な人達が行き交う公園は連休中らしい賑わいを見せてた。
「そうだ。チャダ、写真撮っていいかい?」
「いいよー!」
両手を広げてチャダなりのポーズをとると、悠兎さんのスマホで数回のシャッター音が響く。
「虎太郎君にかい?」
「そう。さっきから昼休憩中なんだろうな、通知が止まらなくてそろそろ喧しい。」
そう言いながら素早く画面をタップする。
「あと、太郎君も入って。今度は辰治から2人の近況が欲しいって連絡来た。」
「太郎!こっちこっち!」
何故辰治さんは俺の近況まで欲しいのか謎なんだけど、チャダに腕を掴まれ言われるままに数枚写真に収まる。
そういやチャダと一緒に写真に映るのは初めてかも。
時々雷華の趣味で写真を撮って貰ったりしているから自然と一緒に撮れてるのかも知れないけど、改まっての写真は初めてだ。中々変な気分だな。
そんな流れでワイルドドック更新用とアカシャグマ用と悠兎さんとも撮ったり撮られたりと、側から見たら不思議な撮影会が繰り広げられ久しぶりの再会は終わりとなった。
「じゃあな。6月のワンマンは必ず行くから。」
本当に来てくれるみたいだ。
嬉しい思いが顔に出てしまったんだろう。優しく笑う悠兎さんの表情が印象的なまま別れた。
「来月も悠兎に会えるね!」
「そうだな。」
よくよく考えてみたら4月から慌ただしく様々な事が動いている。
長距離遠征、CD制作。scream毎月の定期イベントは今年に入ってからは参加頻度が高いから今月も来月も呼ばれている。
来月はイベントとワンマンとホームとは言えライブが立て続けにあるから手が抜けない。
「太郎」
地下鉄へと向かう帰り道の中でチャダが此方を見た
「太郎は今、楽しい?」
「え…?ああ…」
仲間や沢山の人達の顔を思い出す。
みんなに支えられて手を差し伸べて貰い今の俺がいる。
アカシャグマを始めてから大変でもずっと楽しい。
「そりゃ…楽しいに決まってるだろ。」
「うん!チャダも楽しい!」
満面の笑みを見せるチャダを見ると、この小さな期待でも裏切らない様に頑張ろうと改めて心に誓った。
アカシャグマはHPの他にインス◯グラム的なのもあります。メンバーが更新出来るようになってるけど7割雷華で残り1割ずつ各メンバー
投稿がこれで1年となりました。引き続き宜しくお願いします!




