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一体何が起きた?自問自答する。一旦落ち着いて思い出してみよう。




昨日は午後から大学で1コマのみ講義があって以降は夕方迄バイトだった。

チャダも行くと言うので何時もの感じで家を出た。

この日は珍しく寝る事も無く、人が居ない場所では俺と日常会話を交わしていた。

目立たない場所で講義を受けてる時は、ペンケースの影から講師の話を聞く事もある。チャダの中でも好きな先生が何人かいるらしく、聞いたら話の上手な先生数人を挙げていた。

講義後はバイト先の文房具屋へ。新年度早々、小学校では授業参観があるらしくパートさんに欠員が出た為の出勤だった。

年末から始まった慌しさは無く、至って平和な状況で夕方18時まで働く。疲れ方が全然違う。

地下鉄に乗る前に大雅のメールに気付き、今夜も遊びに行って良いか?との内容にOKと返事をしたら秒で自宅近くのスーパーで待ち合わせを指定してきたので、そのまま向かう。

スーパーで合流後、夕飯の材料を買う。大雅とチャダのリクエストを参考にして、メニューはサーモンのペペロンチーノパスタと惣菜のポテトサラダにした。

帰って夕飯を作ってる間は大雅はチャダの遊び相手兼話相手になる。チャダは姪っ子の赤ちゃんが気になる様で終始その話を聞きまくっていた。最近日光浴が始まったそうだ。

パスタを食べて片付けして、大体団欒中に「面倒。泊まる。」と大雅が言い出すので宿泊確定した時点で何時もの銭湯に閉店少し前に行く。矢張り人が居ないのでのびのびと湯に浸かる。

帰宅後、テーブルを片付けて大雅の布団を敷く。チャダが来客中にも関わらず俺と一緒に寝ると言うので

「なんだかんだ、チャダは太郎と一緒が良いんだな。」

そんな大雅の言葉にチャダも

「みんなすきだけど、たろうがいちばんすき!」

なんて言われてみると結構照れ臭いなぁ。と思いながら嬉しい気持ちのまま眠りについた。

そう。珍しく夢を見たな。誰かと海に出掛ける夢。

大雅達じゃ無い。鳰君でもユミさんミユちゃんでも無いかな。知らない人だけど仲が良い人の様だ。「海が見たい」と言われて2人で眺めていた夢。

チャダと海を見た記憶があるからかな?でも港では無くて浜辺で見ていた。砂浜と、何故か荷物を持っていたな。そこで目が覚めた。


んで、今に至る。


先ずは大雅を起こすべきだ。彼も今日講義があるって話していたからな。早めには起こそうと思ってはいたけれど。


「………う…ん…。」


寝返りをうち俺の方に近づいてくる。そう。今、困惑しているのがそれだ。



目が覚めたら俺の隣に知らない女の子が眠っている。



一体誰なんだ?どんなに思い出しても記憶にはいない子が静かに寝息をたてている。家間違えた?いや、こんな若い女の子はこのアパートには住んでいない。そもそも俺の家はちゃんと戸締りしてるし、第一こんな学生の部屋に侵入するメリットは一切無い。

再びコロンと寝返りをうつと掛け布団が剥がれ、白い背中から腰迄が俺の目の前に飛び込んできた。ちょっと待て。もしかしてまさかの全裸かよ!!

慌てて掛け布団を掛ける。待て待て待て。一体何が起きてんだ?

完全に目が覚めたが、頭の中では情報が散らかり過ぎて思考が追いつかない。そうだ。

「チャダ?チャダ何処行った?」

そう言えばチャダが見つからない。この子の下敷きになってはいないよな?

「チャダ⁈」

「あー。太郎、おはよう。相変わらず早いなぁ。今何時よ。」

相変わらず激しい寝相の大雅が布団から遥か離れた台所の入り口辺りで体を起こした。

「大雅、チャダが居ないってか、なんか起きてて…」

「え?チャダがどうした?」

「チャダ、ここにいますー。」

聞き覚えがある声が聞こえたので振り返って見ると例の女の子がゆっくりと起き上がって辺りを見渡した。

「あれ。ここ家なの?家だよね?何か違うな。」

ポツポツと言葉を幾つか出しながら彼女が俺を見つけると。

「あ、太郎!チャダは此処だよ!おはよー!」


今、なんて言った?

コレ、彼女があのチャダなのか?


「あれ?太郎も何か違う…?もしかして太郎縮んだ?」

完全に言葉を失ってしまった。多分後方に居る大雅も今、俺と同じ表情でチャダ?を見ているに違いない。

「もしかしたら、チャダがおっきくなったのかも!やった!」

「やった」じゃ無い。全然「やった」じゃないよ。

どうして良いか分からず、俺は大雅と見合わす事しか出来なかった。

さあ!大変だ!

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