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とても静かな日曜日を迎える。


一美ちゃんはピアノ教室の発表会の為に既に外出。

仁衣那ちゃんは深夜迄起きてた様だから未だ起きないだろう。

三久は朝食のサンドイッチを摘んで早々に自室に戻った。

自分達も朝食を済ませてリビングのソファーでのんびりと情報番組を流し見している。

合わせてチャダも俺の膝の上でゴロゴロしていた。誰も居ないからって随分と警戒心ゼロだな。

「たろうー。きょうはどうするのー?」

「多分今日は家にいるよ。親父達が帰ってくるからね。明日には部屋に帰る。もう用は無いし。」

「わかったー。」


誰も来ないのんびりした時間は久々だ。

何も考えず、ぼーっとする事も大事なのかも。

それとも、これは嵐の前の静けさか。まぁ荒波立つ事なんて何もないけど。


両親からは成田には昼過ぎに着くって連絡があったので迎えに行くか聞いたら寄る所があるから不要と言われた。多分夕方くらいには帰宅して来るだろう。

買物も済ましたし、後やる事は夕方届く寿司の受取りだけだ。こんな事なら多少距離があってもバイト入れとけば良かったな。

ふわあああっとチャダが大きな欠伸をする。

そのまま俺も欠伸を貰う。

何もしない時間だけが流れ、時々チャダとどのケーキが美味そうだとか、ピザの具材で組合せ最強は何だとか話を繰り広げていた。

10時過ぎた辺りで仁衣那ちゃんが起床。今日も二度見するレベルで年頃の女性とは思えない出立ちだった。

「流石に飲み過ぎた。顔超浮腫んでる。明日スチール撮影なのになぁ。これはサウナだな。」

そう言うと朝食のサンドイッチをパパッと食べて出掛けた。

「太郎も行くか?」と聞かれたが、今、公衆浴場に行くともれなく人形と一緒に入る痛い青年に再度なるのでそっとお断りした。


「みんな何してるかなぁ。」

雷華からは毎日メールが来るが、基本チャダの事しか書いてない。尚典は話していたエッセイを書いてるそうだ。

大雅はあれから連絡は無いが、隣の家で大きな変化はない様だから多分出産も終えて逆に落ち着いているのかもしれない。

ソファーに寝転んでそっと目を閉じる。

窓辺から春の訪れを感じる心地良い暖かさを感じた。

ああ、テレビでは早くも桜前線の話してる。今年は花見に行くって大雅言いそうだな。何処に行くかな。


みんな、何しているかなぁ?


「たろう?たーろー!」

むきゅっと頬に軽い痛みを感じる。チャダか。目を開けるとチャダが立っていた。

「キンコンなんかなってるよー。いいのー?」

呼び鈴が何度か鳴るのに気付く。三久は居ないのか?

体を起こしてテレビを見ると情報番組は終わって旅番組みたいなのが始まっている。少し寝たのか。

インターフォンに出ると画面から大雅の姿を映し出す。

「どした?今行くわ。」

玄関に向かうと靴が俺のしか無い。三久はいつの間にか出掛けていたんだな。玄関を開けると「おはー」と何時もの調子で挨拶をしてきた。

「今日はどうした?」

「太郎!昼メシ行こうぜ!チャダもな!」

「いく!いく!ぜったい!いく!」

挨拶して1分しないで外出が決まったよ?俺の意見は?

まぁ、居眠りしちゃう位に暇だからいっか。

「で、昼メシって何食べるんだ?」

「何も考えてねぇ!偶には僕と街をプラプラしようぜ!」

この感じ。大雅も暇で余り考え無しに俺の所に来たんだな。

大雅の様子から察するに義姉の経過は順調で、そのまま自宅待機の任も解かれたんだろうな。

「いいよ。俺は支度と戸締りしてくるから、チャダは大雅と何食べるか相談してな。」

「わかった!たいが!チャダ、スシいがい!」

「寿司以外か!分かった!」

夕飯に寿司出るから分かって言ってるな。チャダ。

戸締り、消灯、簡単な支度をして商店街へと向かって行った。

協議の結果、最強ピザはマルゲリータになったそうです。

次点でペパロニ、シーフードだそうです。

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