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ドイツ生活でびっくりしたこと&ドイツあるある  作者: みねバイヤーン(石投げ令嬢フルカラー電子コミック③巻発売)


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22. ドイツでの部屋探しは無理ゲー

ドイツでの部屋探しは無理ゲーです。


日本だったら不動産屋に行って、こんな間取りで家賃はこれぐらいで、この沿線に住みたいって要望を言えば、不動産屋がここはどう、あそこはどうって色んな物件を紹介してくれますよね。


ドイツだと、家探しアプリで自分で探し、アプリを通して大家さんに直接交渉します。


不動産屋が間に入っていることもあるけれど、基本的にはものすごく殿様商売。

こちらの自己紹介が気に食わなければ、返事もくれませんよ。


私はこんな人物で、これぐらい収入があって、この間取りのこんなところが気に入ったので、ぜひ内覧させてください、と自己アピールをしなければいけないんです。

意味わからん。


大家さんの琴線に触れなければ、スルーされます。


運よく内覧に進めたとして、大量の候補者が同時に集まります。

不動産屋の人がその場にいることも多いですが、部屋の紹介をするのは、なんと現在そこに住んでいる一般人です。


現住人は、引っ越したいんですよねーと大家に告げたら、じゃあ写真撮ってね、内覧もよろしく、って言われます。


部屋を大掃除して、素敵な写真を色んな角度から撮り、大家さんに送ります。


なぜこんなことになるかというと、ドイツのキッチン、賃貸者が自分で購入することが多いのです。


キッチンの空間が、ただの箱でからっぽなんですね。

コンロ、食洗器、冷蔵庫、棚などが一体になっている多種多様なキッチンを店で選び、それを自分の部屋用にカスタマイズして設置してもらうのです。


100万円ぐらいする上に、設置に2カ月とかかかることもざら。

なんじゃこのシステムはと怒りがわいてくること間違いなし。


↓こんな感じで一式買います。こちらは1,400€(約25万円)

挿絵(By みてみん)

(https://www.otto.de/p/moebel-fuer-dich-kuechenzeile-landhaus-einbaukueche-lora-260-cm-im-landhausstil-10-teilig-fronten-in-weiss-beige-oder-grau-S0BBO0AB/#ech=29841447)


ドイツでは、キッチンは家具だから、本人が好きな物をカスタマイズして使ったらよろしい、という考えだそうです。


なので、コンロやオーブンが壊れても、大家さんはなにもしません。

自分で買ったものだから、自分で修理しなはれということになります。


わずらわしいキッチンは管理したくない大家さんが多いらしい。


引っ越す時は、自分で購入したキッチンは持って行くという人もいますが、このまま置いていくから、いくらで買ってよと、新しい居住者と現居住者が交渉することもあるあるです。


購入価格が〇〇€? だったらその7割の価格でどうですか? もうひと声。みたいな交渉が繰り広げられるんですな。

きっちりしているドイツ、キッチンの引き渡しに新旧の居住者が契約書を交わすこともよくあります。


そういうわけで、現居住者にとって内覧者はキッチンとか自分の置いていきたい家具を買ってくれるかもしれない人なので、愛想よく部屋の案内をするのですよ。


内覧日は、たくさんの内覧者が集まるので、戦いです。

そこはオーディション会場です。

みんなギラギラしたオーラは隠し、素敵な微笑みを浮かべ、私たちちゃんとしてますよーアピールが激しい。


なにが物を言うかというと、収入。せちがらいですね。

もしくは、コネ。辛いですね。


子どもが生まれた後に、治安のいい田舎に引っ越したのですが、家探しは壮絶でした。

私はなんもしてなくて、元夫が全部やってくれましたけれども。


結局決まったのは、元夫の友人が不動産屋の人と友だちで、内覧でのオーディションのときに口利きをしてくれたからでした。


契約を交わすときに、不動産屋さんで大家さんと初対面したのですが、なんとご夫婦で旦那さんはドイツ人、奥様が日本人だったのですよ!

こんな田舎で、日本人は数人なのに、運命。


奥様には本当にお世話になりっぱなしで。

私が育児ノイローゼになりそうなときは車で迎えに来てくれて、手作りのおいしいごはんとケーキを食べさせてくださいました。神。


離婚の相談にも乗ってもらいました。

夫に腹が立ったら、古い皿を叩き割ってストレス解消してたわーと穏やかにおっしゃってました。

私もやってみました。後片付けが大変なので、ゴミ袋に入れた上でゴミ捨て場でこっそりやりました。


夫といよいよ別居するときは、また家探しですよ。

私の収入で借りれる物件、夫の家から近い、保育園から近い、そんな条件で探しました。


結局、元夫が見つけてくれて、私になりきって素晴らしい自己紹介文を書いてくれて、見事ゲットできました。


引っ越しの荷物運びもなにもかも、元夫がやってくれたんですね。

離婚したけど、いい人だったんだわ、と今なら思えます。

当時は思えなかったが…。


夫の家から歩いて5分なので、娘はうちと夫の家をいったりきたりしてます。

毎日、両親に会えるのは娘にとって大事だと思うのですよね。



ドイツの家賃って、温かい家賃と冷たい家賃の二種類あるのですよ。

温かい家賃(ワームミエッテ):水道代や暖房費などの管理費・共益費が込みの家賃。

冷たい家賃(カルテミエッテ):部屋代だけの家賃。


私の今の部屋は、キッチンつきで、温かい家賃で、大家さんも優しくて、最高です。


元夫の家の日本人の大家さんには今もお世話になっており、ドイツで色々大変なこともあったけど、大家さん運はめちゃくちゃいいなと感謝しております。



九星しずくさんからいただいた質問「チラッとネットで検索したら、住居費とか住居探しが大変そうでした。キッチンがない物件もあるあるらしい」について書いてみました。

九星しずくさん、ありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
いつも興味深く楽しみに読ませていただいています! 台所で気になったんですがドイツは冷食が主、あまり温かいご飯食べない、料理しないって本当ですか? 台所=家具で思い出しました。
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