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男の娘の第二回イベント 悪夢の試練

 最後の試練が画面に映されるとプレイヤー達は何も言えなくなった。

 他の魔王達は最後の試練をする魔王が映る前に暴れてるのを見せられて驚かされた。



 奴は最強にして最悪の魔王だ。

 黒に全身を包まれる魔王メアは映される前に全員を倒すほどに頭がおかしい。


「悪夢は夢も現実も選ばない。人が悪夢だと思うほどに酷ければいい」


 流動体のように形を保たないドレスをなびかせて彼女は惨状を支配している。

 彼女が黒髪に合わない黄色の目で周りを見つつ指を鳴らすと悪夢は消えた。


「悪夢は時に幻覚として人の目に映る。それにだまされても人は負けになる。諸君はよく壊れなかったな」


 さっきの惨状はきれいさっぱり無くなって疲れ果てたプレイヤー達が彼女を睨み付けていた。

 それを気にせずに彼女は自分の城を歩き回っている。


「今度は私が逃げてみよう。捕まえれば魔王はその人に与えよう。さぁ、おいで」


 だまされた人々をよそに彼女はゆったりとした足取りで魔王の間から姿を消した。

 少し経って50人のプレイヤー達は削られた精神をどうにか回復させて彼女を追い始めた。

 彼女はまだ歩いていたので走れば追いつくことが出来た。

 しかし、彼女は悪夢の力で幻覚を起こして誰にも触れさせなかった。


「ほらほら、もっと頑張らないと終わらないよ」


 そう煽ってもほとんどのプレイヤーは見えない間の精神攻撃で疲弊していて途中で倒れてしまった。

 それでも彼女は歩いて逃げ続けるので動ける者達だけが後を追い続けた。

 そうしても幻覚と避けるで彼女に触れられない。


「そんなんじゃいつまで経っても終われないよ」


 そう言いながら手を緩めること無く無慈悲に彼女は幻覚を使い続けて避け続けた。

 どうやら彼女は本当に自分にふさわしい後継者を探してるようだ。

 悪夢と幻覚は彼女の専売特許だから使える者がいても届かない。

 だから、届く者が覚醒するまで追い詰め続けるみたいだ。


「まだまだ続くよ」


 どんなに経っても彼女に触れられる人は現れない。

 試練に挑む者達はもう諦め始めている。

 それでも彼女は悪夢を引き連れて逃げ続ける。

 それに仕方なく倒れるまでプレイヤーは追い続ける。

 彼女の望みは最後の1人になる頃に叶えられるからその時は近い。


「もうすぐかな」


 そう言って彼女が立ち止まると最後の1人になるまで追い続けた少年が悪夢に触れた。

 短時間でもこの試練は一番きつい物だと魔王達は確信している。

 そんなものに打ち勝った少年はこのときに存在が不安定な物に触れられほどに幻覚系の魔法が成長していた。


「おめでとう。これで君が新魔王だ。お疲れだろうが悪夢の具現化となって恐怖の象徴になりなさい。君にならそれができるだろう。頑張れ」


 最後の言葉を伝えると魔王メアは消えた。

 それを見届けてから疲れ果てた少年は拳を振り上げて宣言した。


「僕こそが悪夢に打ち勝った者だ!名も継承して僕はメアになる!この力に賭けて僕が次の最強になってやる!」


 そう言い終えると倒れてしまった。

 疲れ果てて息も乱れている。

 そんな彼は過酷な試練に打ち勝ったからライトが肩を貸して迎え入れた。

 彼も玉座に座ることで13人の魔王がようやく揃った。





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 全ての試練が終わったので司会は画面を消して言った。


「皆さん!あちらをご覧ください!これが今度あなた方が目標にすべき魔王達です!これから魔王達は裏世界にも行くでしょうが、皆さんはまだ希望を断たれた訳じゃありません!魔王になるのも裏世界に行くのもこれから頑張ればいいんです!今後に乞うご期待!」


 最後に言わないといけないことを伝え終えると、司会はちゃんと締めて解散させた。

 そして、彼女自身も帰って消えた。




 その後魔王達は先輩であるライトのダンジョンに直で飛ばされた。

 飛ばされたのはライトの自宅の一室だ。

 そこの外に仲間達は放り出されている。


「ようこそ。早速で悪いが私が魔王としての生き方と意味を教え込んでやる。この魔王ライトがな」


 ライト達がいるのが応接室であるのに気づくのと同時くらいにライトは憤怒の状態になった。

 そして、12人の前に座って偉そうにそう言った。

 それに対して誰も何も言えなかった。

 なぜかと言えばあの最強が本気で熱くて危険なオーラを出してるからだ。

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