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男の娘の第二回イベント 妖精と悪魔の試練

 メルタナが魔王になった後、次の魔王の試練が映し出された。

 そこは森林エリアの大樹のダンジョンだ。

 大ボスは魔王ベル、フェアリーの魔王で堕落したら魔王になってたヤバイやつ。


「よく来ました。私は魔王ベルと言います。早速ですが1分間私から逃げてください」


 笑顔で小さな妖精はそう言った。

 その言葉に多くのプレイヤーはキョトンとしたが、魔王が全員ヤバいのを知ってる連中はすぐに逃げた。

 そんなキョトンとしたアホどもの中の1人が無謀にも魔王ベルに挑もうとした。


「こんな小さな奴から逃げろだと?必要ない!捻りつぶしてやる!」


 そう言ってその獣人が手を出すと、魔王ベルは笑ってお返しした。


「ふふっ、あなたは不合格です。私の目も衰えましたかね?」


 そう言いながら魔王ベルはレイピアを妖精の魔力で作り出すと、それを突き出して弾丸のように飛んで一撃で心臓を貫いた。


「245人中1人脱落。さぁ、早くお逃げなさい。こうなりたくなければ」


 このデモンストレーションで誰もがこの弾丸攻撃は危険だと気付いてようやく逃げ出した。

 大樹のダンジョンは複雑だから、そこを逃げていれば見つかる可能性は低い。

 それでも足の遅い奴はすぐに心臓を貫かれて一撃でアウトになった。


「さて、1分間ですからね。大急ぎで終わらせてあげます」


 そう言うと魔王ベルの〈光速移動〉で飛んでさらに素早く10秒で70人を貫いた。

 あっという間の1分でもこれなら普通に全滅もあり得る。

 それくらいこの魔王も強いのだ。



 それから1分経過まで多くのプレイヤーが隠れてやり過ごした。

 それでも200人以上が簡単にやられてしまった。


「さぁ、この私の部屋にみんな戻っておいで」


 そう言って魔法を発動すると自室に戻った魔王ベルのところに生き残りが呼び出された。

 残り42人から魔王の後継者を選ばなければいけない。

 戻ってきた連中を眺めながら魔王ベルはその中から選ぶ方法を考えた。


「うーん、この生き残りから選ぶとなると、まずはこの場にふさわしいか選別するとしよう」


 そんなことを言うと両手を天に掲げて〈裁きの光〉を発動した。


「邪心を持つものは消えよ!」


 そう言って消し去ると、残り1人になった。

 それを見て魔王ベルは「酷っ!」と驚きながら思わず大きな声を出してしまった。

 それからバカどもをあそこに呼んでいたことに頭を抱えてため息をついた。

 それから立ち直るのを待って残った新魔王に尋ねた。


「えっと、あなたのお名前は?」


「《花を守る者(フラワーモンスター)グラス》です。信念を貫くことだけが私の生きる意味だと思っています」


 純粋すぎない?と魔王ベルはグラスが心配になった。

 信念を貫くことを生きる意味と思っている。つまり、他のことに興味はないということ。

 純粋に他のことに手を出さずに生きると考えてるのだ。

 そりゃ魔王ベルも心配するほどに一つのことしか見えていない。


「うーん、苦労するだろうけどこれはあげるわ。この大樹のダンジョンも称号もあなたのものよ。好きに使いなさい」


 そう言うと姿を消して魔王ベルは新魔王グラスにフェアリーとエルフのハーフになる力も与えた。

 その力で早速グラスは翼を生やした。

 それからすぐに魔法でダンジョンの自分の部屋を花で染め上げた。


「私は男の娘の魔王《花の魔王(フラワーサタン)グラス》である。簡単に魔王になったが、この力で誰もクリアできないダンジョンを作ってやる!」


 自分のためにそう宣言して完全に継承者として認められた。

 そんな髪に花の飾りをたくさんつけた魔王をライトがまた出迎えた。

 これで観戦会場の玉座に4人が座った。

 その姿にプレイヤー達はまたやる気がみなぎってきていた。





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 次は溶岩の溢れる火山エリアの大ボス、魔王トータスの継承式だ。

 今度の魔王は選考基準が厳しいのか、なぜか最初に10人だけを選んだ。


「我が城へようこそ。我は炎の悪魔で魔王のトータスである。これから継承式をとり行う」


 そう言うこの男は貴族のような高貴な魔王であることが見た目から分かった。

 そんな奴に選ばれた10人もプライドの高そうな連中だった。


「お前達の中から我にふさわしい継承者を選ぶ。選び方は任されているから、この場で我にアピールして見せよ!」


 彼が偉そうに言うと同じ悪魔の候補者がいきなり蹴りをしかけた。

 それを片手でトータスは止めた。


「なるほど、良い身のこなしだ。このまま我を認めさせられればすぐにでも魔王にしてやろう」


「お褒めに預かり光栄です。でも、俺の足をいつまでも持ってない方がいいですよ」


 そう言うとその候補者は水と電気を同時に発動してトータスを感電させた。

 流石に魔王でもこれには何もできずにしびれた。


「うおっ!まさか、こんなこともできるとは」


 電撃が止んでから手を離して目を離してそう言うとすでにそいつは居なくなっていた。

 どこに行ったのかと思ったら、トータスの背後を取っていた。


「モンスターシリーズ持ちの《全属性の悪魔(エレメンタルデーモン)のブレイズ》だ!ここにいる誰より強いと確信している!」


 そう言ってから火、水、雷、風、闇、光の六属性を足に付与して思いっきり蹴った。

 それがクリーンヒットして魔王トータスに大ダメージを与えた。

 そんな様子を見ていた他の候補者達は全員が新魔王をブレイズと認めて敬礼した。

 そんな他の候補者達は全員が軍服装備に変えてライトとブレイズ以下の階級を示した。


「素晴らしい!他の候補者に認めさせるほどの力を持っている!そんなお前に決まりだ!」


 蹴りでマグマに叩き倒されていた魔王トータスは無傷で生還した。

 まさかと思ってブレイズが〈悪魔の目〉でトータスのステータスを覗くと超再生とマグマ無効を待っていた。


「マジか。こんな奴を相手にしていたのかよ」


「それは悪いと思っている。だかな。お前もこれからそうなるぞ。誰に何を言われようとくじけるなよ」


 そう言い残してトータスも消滅して魔王の軍服をブレイズにプレゼントした。

 それをブレイズは装備して宣言した。


「赤髪にツノが生えている。それこそが魔王ブレイズである!俺に属性魔法で勝てると思うな!ダンジョンを攻略したければ耐性を持ってかかってこい!」


 そう言う時に背後で9人が手を後ろに組んで立っていた。

 魔王ブレイズはいきなり優秀な部下を得て暑苦しそうな魔王になったことを見せた。

 それもライトが迎えに来て観戦先の玉座に座らされた。

 これで残り8人で魔王が揃う。

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