バレリア編 男の娘の事件解決
魔王となってゲームで最強の一角になったバレリアは、色々と終えてリアルに戻っていた。
莉愛に戻ると思い出したくもないことをまた思い出していた。
「ちょっと待てよ。怖いけどあそこに何かあったような」
ゲームで死んでいた母に会って彼女が残したものを思い出した。
怖いけれどこの間の事件に関係ありそうなものだと思ったので仕方なく調査することになった。
死んだ母の部屋は死んだと思ってなかったのでそのままになっている。
そこのタンスや机などを荒らして隠されていた研究資料を持ち出して勝手に見た。
「もしかしたら、あの研究はダイブしてるのを切れるようなことがあるかも」
そう呟くと自分の部屋でそれに目を通した。
その中で気になる部分があった。
莉愛はやっぱり母親があの事件に関係してることを知った。
『電脳世界とVRMMOは切っても切れない関係にある。構築された電脳世界をゲームのマップとして利用することでVRMMOは完成品になると言ってもいい。その世界にダイブするにはデバイスが必要だが、その通信を切れば脳波が意識と切り離される可能性がある。私はその意識の切り離しによって永遠の命を手に入れらると考えている。体が死んでも意識さえあればいい』
まさしくマッドサイエンティストと呼ぶのにふさわしいことがそこに書かれていた。
そのほかのところを見ると。
『私は人類の逃げ場としてこのゲームを利用するつもりでいる。ただ、人々の考えでは電脳世界に入って体を殺すことは許されない。それでもこうする方がいい日が来るかも知れない。私はかわいい子供のために自由な世界としてまずは外見を見せるつもりでいる。それはゲーム開発関係者は知っているだろう。その実験として私が犠牲になる。ダイブしたら切ってもらう。それで戻れるかも実験する。その結果は私は知らない』
そこを読んで莉愛は嬉しさのあまりにホッとして笑ってしまった。
なぜそうなったかと言えば、あの事件はこれを元にしてはいるかも知れないが直接手を貸していないからだ。
「よかった。お母さんは黒幕じゃなかった」
そうして安心していると、やっぱり母親のこと以外で気になった。
「でも、それなら誰がやったんだろ。あの人は多分実行犯に過ぎないと思うんだよね」
今莉愛が疑問に思ったことの答えはテレビをつけたら出た。
あの事件がようやく詳しくニュースで言える状態になったのだろう。
『容疑者は自分はある人に報酬を出されて実行犯になっただけだと自供してるようです。そのある人はゲームの接続を切れるような技術を知ってる人物のようです』
それを聞いて莉愛でも容疑者は絞れた。
母親の研究を悪用した犯人を絶対に許さないと思った。
あれ?そういえばなんでお母さんの死が伝えられなかったんだろう。
ニュースを見ているとフッとそんな疑問が浮かんだ。
その途端、背筋を冷たいものが流れるのを感じた。
「まさか、このゲーム開発と実験に関わっていた人が隠蔽した?なら、犯人はその人?」
急に怖くなった莉愛はすぐにこの資料を持って警察に行くことにした。
ゲームを楽しむために邪魔者を排除するために。
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この莉愛の行動で犯人はすぐに分かった。
優秀な警察は新しい法に則って彼を裁くことになった。
その黒幕はゲーム開発に携わった大学の教授だった。
なぜここまで何の関係もなさそうにしていた彼がこんなことをしたのか。
それは他の人々が知るべきではない。
なぜなら、莉愛の祖父が娘の命を奪ったVRMMOに大打撃を与えて陥れようとしてたからだ。
「でも、私にはあの人はどうでもいい。お母さんが私にくれようとした世界を壊そうとしたのだから」
この事件から運営はモブにも気を配るようになった。
裏で起きたこともいつかは情報が漏れることを学習したから。
そのおじいさんに莉愛は手紙を出していた。
嫌な人からの贈り物だけど、仕方ないから読むことにした。
『私のかわいい孫よ。読んでくれてるととても嬉しいぞ。えっと、言いにくいことだがお前のお母さんの遺体はあの隠蔽された事件の場で私が回収したのだ。お前のためを思って私もいろいろしたのだ。これを読んでる頃には捕まってるだろうが、許してくれと言わんよ』
この先も長々と書いてあったが途中で読むのをやめて投げ捨てた。
このタイミングで事件に関係したゲームの運営部門も逮捕されたことが報道された。
特に危険人物として警察に目をつけられていた近藤部長は念入りに。
このとき、ゲームプレイヤー達は困惑した。
特にもみ消しに手を貸していた可能性のあるライトは大きなため息をついた。
この2人の英雄の手によってVRMMOは守られたが、あのゲームはどうなるか不明だ。
まぁ、一応先に言っておくとなぜかゲーム自体はなにもなかったので2日後に再開された。
そこからはリアルでの問題はなく続けられた。




