男の娘の地下10階
アップデートとメンテナンスのためにやれなかった月曜日から3日後、みんなの予定が木曜日にようやく合って9時からログインした。
明がログインするとすでに全員が揃っていて、リーダーの到着を待って準備をしていた。
「待たせてごめんね。色々と突然な親がまだ旅行を楽しむって言って少し喧嘩になってね。子供1人残して1週間以上も旅行するとか、許すけど帰ったらどうしてくれようか」
冷静で静かな笑みを浮かべながらライトは言った。
その目はいつも違って暗い闇が映っていて、全員が機嫌斜めだと簡単に分かってサポートしようと思った。
「えっと、とりあえず先に進みましょう。地下の10階は広くてタクトも走るのを諦めましたから」
「そうだね。先に進んだ方がいいよ」
トーマとフレイの兄弟が気を遣ってそう言うと、ライトがため息をついてからシャキッとして指示を出した。
「私がリーダーでいいなら、さっさと行くよ!タクト、何階まであるか見える?」
「地下50階までですね。その途中途中にボスモンスター並のがいます。10階もその階です」
ライトとタクトの会話を聞いたスペードが口を挟んだ。
「それってここから少し先ですか?」
「えっ?モンスターの反応は確かにそこら辺ですけど、何だ分かったんですか?」
「いや、カマキリの装備をしてるせいなのか分からないけど、仲間の匂いとかが分かるみたいなんですよね」
スペードがいつの間にか得ていた力で敵の正体が分かったので、すげーと思いながら全員が戦いのシミュレーションを頭の中でした。
それからすぐにキャンプを片付けてスペードが感じた敵の方向に進み始めた。
スペードを先頭に5人が歩いていると、また雑魚どもが襲ってきた。
すでに強力な魔法を持っている5人には、何があろうとこの程度に負ける気がしなかったのでライトの技で片付けた。
「面倒だから敵も強くなるであろう下までは僕が片付けるよ」
そう言って刀を少し抜いてすぐにしまった。
カチンといういい音がした瞬間に全雑魚の動きが止まった。
「〈蛇の王〉蛇王の刀で効果倍増。だから、おやすみ」
そう言うとバタバタと倒れて徐々に敵の体力バーが減っていった。
これはバジリスクからドロップした刀に付与された魔法で、バジリスク装備の人が使うことで猛毒を直接敵に転送する技だ。
強すぎるので1日5回まで、抜いてしまうの動作のみで発動と条件がついてる。
それでも強すぎる。
倒されてダメージを受ける敵を無視して5人は先を急いだ。
敵の数と面倒さは上よりすでに上がってるから、広い場所に出たら手分けして倒すことにしている。
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「キリがないね」
「それじゃあ、やってください」
俗に言うモンスターハウスにはまってからこれ1時間戦っている。
魔力消費を抑えるために大技を制限してだけど、仕方なくスペードがライトに頼んだ。
「しょーがない。〈毒漬けの支配者〉」
広すぎる10階を探索してる間に20しか魔力が無くなったので、今日の最後のプレイとして大技を発動した。
それによって毒の海に変わって耐性を取っている5人以外のモンスター達が全てダメージを受けた。
そして、いくら湧いてもライトの魔力回復の糧になるだけだった。
1分後、全滅させたモンスターハウスにキャンプを張った。
「今日も進みませんでしたけど、広すぎません?」
スペードが当然の疑問を言った。
3時間回って10階の8割のマップが出来た。
つまり、ボスのいる階はとても広いということだろう。
いや、何日かかる設定にしたんだよ。
とあのおっさんを恨みながらライトはこの日のプレイを終わらせた。
変わりばえのしないダンジョン攻略は面白味も少なくて5人には辛かった。




