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男の娘の初ダンジョン

 あの後、みんな疲れて休んでしまった。

 だから、翌日にダンジョンに行くことになった。

 最初にダンジョンに入れるのがモンスターシリーズ持ちのパーティーかソロなので、今は誰も挑戦していない。

 他の所持者がいるはずだけど、その2人は動かずに様子を見つもりなのかもしれない。

 ここまでが簡単すぎたから、ダンジョンは鬼畜になってるかも可能を考えて最強パーティーを生贄にするのだろう。


「愚かな考えはまたミスになる」


 そう言って地下に伸びるダンジョンに一番最初にライトが入った。


「自信満々なライトは嫌いじゃないけど、慢心もミスに繋がるから気を付けてください」


 その後にスペードが続いて入った。


「待ってくださいよ!僕は初期装備なんだから来るべきじゃ無いですよ!」


 そうやって文句を言いながらタクトが続いた。


「えっと、やっぱりお兄ちゃんは1番最後ですか」


 そう言って振り返りながらトーマが重装備を軽々着こなして入ってきた。


「お前は何故そんな装備を着れるのか僕には理解できない」


 弟を上から引きながら見て入ってきた。



 5人パーティーの裏側はお見せできないが、この5人はあの後宿に集まって二部屋借りることになってから少し話して仲良くなった。

 それで5人パーティーになってここにやってきた。


 森の中心に突然姿を見せたダンジョン、運営の通知でモンスターシリーズを持ってる者だけが挑戦できると宣言された。

 それを無視してバカな連中が無しで入ろうとして結界に阻まれたとネットに広まって、ここが選ばれた強者のみが入れる場所として一気に特別感が出た。

 入りたくてボスに挑戦する連中が増えたが、鬼畜なのしか残っていないので、あっけなく負けたという報告も同時にネットで広まった。

 それ故に、5人がログインした時点で勇者一行を扱うように道を開けてダンジョンに通された。

 最強のライトはみんなの見本であるから、こうなったのも当然なのかもしれない。



 簡素なダンジョンの入り口を越えて5人が入ると、入り口がその他の侵入を防ぐために閉ざされた。

 それを5人同時に見て、引けないことを理解した。


「それじゃあ、冒険者らしく進みますか。それが一番の選択肢だし」


 そう言うとライトは魔王軍か百鬼夜行の主のように、他の4人を率いて先に進んだ。

 誰も見たことのないこのゲームのダンジョンの奥を目指して。





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 5人は普通に1階を探索した。

 ここは意外と敵が雑魚だったので、タクトを走り回らせて全滅させた。

 5分もかからずに全滅させたので、その後は優雅に歩き回って次の階への階段を見つけて進んだ。


 そんな感じで地下10階までは簡単に降りられた。


「意外と楽勝なのかね?」


「油断するな。僕はさっきから集中を忘れてない」


 ここまで簡単だったので緑色のドレスアーマーを着るフレイは油断している。

 それを実力だけはあるライトが叱った。

 物凄い殺気でそう言われたので苦笑いしながらフレイも気を張った。


「あれは!お兄ちゃん、〈ガードモーション〉して!」


「了解!」


 ダンジョンの廊下を歩いていると、罠にハマって前後をホフゴブリンに挟まれた。

 いち早く気づいたトーマの指示でフレイと一緒に前後を守った。


「私は前を相手します!〈イーターシールド〉です!」


「なら、僕は後ろか。〈殻こもり〉展開して守れ!」


 2人は大盾を構えて攻撃と防御姿勢を取った。

 ただ、トーマの盾は肉食亀の頭がオーラで出て、フレイの盾はそれを中心に半球体のバリアを張っている。

 2人の盾は互いによくあった物になっている。


 おバカなAIはそんなのが出てるのにお構いなしに突っ込んできた。

 それを見て兄弟はニヤリと笑った。


「そう来るならいただきます!」


「潰されても文句言わないでな!」


 兄弟は敵の動きで攻撃を決めて動いた。

 弟のトーマは盾から出るあの亀で走って近づいて敵を食い荒らした。

 〈イーターシールド〉はそういう攻撃をして食った分色々と回復する。

 ただ、強い魔法だから制限として空腹でないと使えないという条件がある。

 それで全滅させたところでトーマは立ち止まった。


「ゲフッ。食べ過ぎました。胃袋は無限じゃないんですから、これはデメリットが大きいですよ」


「いや、食べ過ぎたお腹もすごいけどね」


 ライトはそのお腹を指摘したが、トーマにはそれはどうでもいいらしい。

 ニコッと笑みを返すだけに留めた。


 前でそうしてる間に後ろではもっと早く片付けていた。

 盾から出るバリアを六角形にバラして相手に落とす。

 それで潰れて全滅した。


「それはおもちゃだった?」


「いや、違うからね。お前はまだ若いから本気で言ってるのか、冗談で言ってるのかがわかりにくい」


 かっこよく片付けたフレイは普通にいじられた。

 ただ、いじったタクトが結構マジな顔をしてるのが本当に混乱を生む。


 こうして順調にダンジョン探検は進んでいる。

 ちなみにタクトにはいい目があるから、それを使わされてマップを書いている。

 だから、ここにもう一度来る機会があってもこれで楽になる。


 そうやって地下10階もだいぶ攻略したところでいい時間になったのでキャンプを張って切り上げた。

 基本的にゲームを中断すればアバターも消えるが、再開したときに宿やキャンプの中にいなければ確実にリンチにあう。

 だから、安全地点を作って切り上げたのだ。

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