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男の娘のパーティー強化

 最強パーティーは門を越える許可をまた別の門番に取ると、まずは入り口付近でタクトのレベル上げを始めた。

 すでに今のマックスレベルの20になっている最強3人衆は、初心者で全然鍛えてないタクトの初々しいプレイを切り株に座って見ようと思っている。


「自信が付いた僕は負けないよ」


 ものすごく綺麗な顔でそういうタクトのためにスペードが魔法で敵を呼び寄せた。


「タクト、無理はしないでね」


 妹に甘いライトはそう言ったが、タクトはリーダーの心配をよそに敵を倒す順番を考えていた。


「大丈夫ですよ。スピードと投げナイフがあれば勝てます」


 そう言うと、タクトは近づいてきたモンスターに気づかれないほどの速度で斬り殺した。

 あまりの速さに3人とも目をぱちくりして今の光景を疑った。

 最強でも視認できない速度は世界一と言える。

 それはマックスまで全集中をしたライトの速度に匹敵する。


「多いかな。でもやれる。〈流水斬〉」


 タクトはその速度で得ていた技を発動した。

 スピード少し殺して流れるように敵の隙間を縫って斬る。

 それで一気にスペードが呼んだ100体を倒しきったことになる。

 その姿を見て3人はこれが極振りの力なのかと感心した。

 動きがライト以上に人間をやめてるから出来る荒技だ。


「うん?極振りってことは攻撃力はどこから来てるの?」


 ライトはふとそんな疑問を抱いた。

 それにタクトは行動で答えた。


「またモンスターが来ましたね。見ててください」


 何匹かのモンスターがまたやってきたのを見つけてタクトは笑ってそう言った。

 そのまま〈死の旋律〉を発動して相手の弱点にナイフを投げて当てた。

 美しい音楽を奏でるようにそのナイフはタクトから離れると、指揮者の指揮に合わせて動きを変えていた。

 これがスペード特化で精密性の高いタクトの戦い方、一撃必殺のスピード攻撃。


「なるほど、よく分かった。モンスターも急所があるからそれを一撃で当てれば楽に済むんだね」


「それを出来るのは僕だからですよ。最強の3人と違って目のスキルを手に入れてますから」


 そのスキルを3人は見せてもらった。




 タクト

 Lv4


 使用可能魔法

 〈水流斬〉

 〈見通す目(デモンアイ)

 〈死の旋律〉

 〈絶対回避〉

 〈速度上昇〉

 〈自分だけの時間(クロノス)



 〈見通す目(デモンアイ)

 獲得条件、1時間戦うことなく相手を観察する。

 効果、相手の動きのパターンや弱点がお見通しになって、一撃必殺の確率が上がる。




 まだまだ弱いのに雑魚を寄せ付けない理由が分かって3人は感心した。

 タクトも3人と同じで特殊な道を歩んでいたから、最強達は親近感が湧いて余計可愛がりたくなったようだ。


 それからもう一つのやるべきことをするためにライトは動こうと思った。


「スペード、トーマを連れて奥に行ってくるね」


「タクトはちゃんと見ておきますよ。いってらっしゃい」


 そうやって二手に分かれてパーティーの強化を行うことになった。





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 レベル上げをスペードに任せてライトはトーマを連れて奥に進んだ。

 そのトーマがあまりにも歩くのが遅いので、ライトが装備を外させたトーマを背負ってボスの住処に連れて行った。


「さて、防御特化のトーマには巨大鎧亀(アーマータートル)を相手してもらおうか。すでに4体の森のボスがやられてる。だから、これがラストになる」


「それを倒してダンジョンに行けるようにするのと、私を強化するのが目的ですね。えっと、お二人が倒したのは分かりますけど、残りは?」


「おそらく、片方は私のクラスメイトだと思う。元々ランキングがそんなに低いわけじゃなかったからね。もう片方は分からない。プレイヤーが一気に増えたからそのうちの誰かかもしれない」


「とりあえず、私はこれを相手しますね。考察でもして待っててください」


 2人は少しお話ししてから分かれた。

 ライトはボスの住処の手前で大人しく待って、トーマは銃と大盾を構えて住処に入った。



 トーマが重装備で入ると、そこは底の浅い池が広がっていた。

 その中から亀がこちらを見ていて、攻撃できるものならしてみろと言わんばかりに笑ってるように見えた。

 相手の舐めてる態度にトーマは本気で攻撃しようと魔法で銃の形態を変化させた。


「うん。ムカつく奴は親でも相手しろ。うちの教えに従って撃ち込みます」


 バズーカを装備したトーマは開戦の一撃を亀に向けてぶちかました。

 その弾が亀に当たると大きな水しぶきを上げて爆発した。

 魔法銃の威力を再確認してトーマの初ボス戦が始まった。

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