設定・概要など
最後に、主要人物だけ紹介。
ちょっと、登場人物について説明したいと思います。
【李雪蘭】
黄の皇国斉の第19代皇帝。異名が多いことで有名で、『虐殺姫』、『血まみれ公主』、もしくは、『流血女帝』、『春を呼ぶ皇帝』。第17代皇帝と皇后シュ氏の娘であり、シャンランの母親。国民を顧みない父親にキレて父の愛妾を斬殺し、幽閉される。性根の優しい女性であり、のちに皇帝に推挙される。しかし、その時点で、彼女は皇位継承権を剥奪されていたため、事実上、皇位簒奪ということになる。黒髪黒目の美女。笑うと悪女っぽく、目力が強い。かなりの演技派。口調が揺れるのは、自分の感情をコントロールできていないためでもある。何かをたくらんでいると、間延びした口調になる傾向があるようだ。晩年の口癖は「隠居したい」だったらしい。即位時はともかく、かなり人望のあった女帝である。息子たちを殺され、自らの死も予期して、最後に残った娘を甥に頼んでいる。病死とされるのが一般的だが、暗殺されたのだという説もある。夫婦仲はかなり良かった。
身長165cm、体重52kg。帝暦1783年8月12日~1832年(享年49歳)。
【張理飛】
黄の皇国第19代皇帝シェランの夫。元官吏で、礼部の外交官だった。そのため、いくつかの外国語を話せる。中流貴族の出身だが、科挙で朝廷に入る。成績は良かったらしい。優秀な官吏だったが、仕事よりシェランを取った男。最後まで妻を愛し続けた。シェランを止められる唯一の人。ユーシァは兄。顔のつくりは兄に似て美形だが、目はたれ目気味で、年より若く見られがち。最終的にはシェランより若く見えた。優しく誠実な男性。シェランより前に禁城の庭で暗殺される。
身長178cm、体重66kg。生年月日、帝暦1779年3月10日~帝歴1832年。(享年53歳)。
【李稜雲】
黄の皇国斉の第20代皇帝。19代皇帝シェランの異母弟。母親はルー賢妃。父である第17代皇帝が亡くなった時、シェランを皇帝に押す。聡明で温厚な人柄だが、行動力に欠けるところがある。しかし、シェラン即位のための謀反には参加している。シェランが亡くなった折、娘のシャンランを預かることになるが、一年後に出奔されたちょっとかわいそうな人。シェランもリンユンではなく彼の息子に娘を頼んでいる。東洋人らしい黒髪黒目で、東大陸人の割に長身である。顔立ちは整っているがどちらかというと平凡。
身長180cm、体重74kg。生年月日、帝暦1785年11月2日。
【瑠夏】
赤の帝国アイクシュテット出身。黄の皇国でシェランの侍女を務める。本名はエルザ。場合によって、氏を使い分ける。赤の帝国のりょしんに売られ、黄の皇国で女好きの貴族に売り払われそうになったところをシェランに買い上げられる。以降、シェランにつかえ続ける。シェランの理解者で少々能天気。淡い色合いの茶髪に青い瞳をしている。西大陸の人なので、東大陸人より大人びて見える。
身長167cm、体重52kg。生年月日、帝暦1786年1月8日。
【フェルディナンド2世】
赤の帝国の第57代皇帝。実力主義者で腹黒。父の治世がかなりひどかったため、賢君だと言われることが多い。強いもの、面白いものが好き。黄の皇国第19代皇帝シェランに一目ぼれした。帝暦1840年現在では病を患い、同年8月に死去。若いころは金髪碧眼の目つきの悪い美形。気の強い女が好きらしい。かなりの好色で、最終的に、后妃27人、皇子21人、皇女27人となった。しかし、子供にはあまり興味がなかったとされる。
身長187cm、体重74kg。生年月日、帝暦1780年5月10日。
ちなみに、黄の皇国の皆さんの名前は、特に深く考えてつけていません。むしろ、音で選んでいるので、意味的にはへんです。深く考えないでください。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
超特急で更新したため、3日で終わるという奇跡。ここまでお付き合いいただいた方、本当にありがとうございます。
この話のその後に興味がある方、ただ今不定期連載中の『黒の王国の住人』の方に少し話が出てくる可能性があるので、よかったら見てみてくださいね。




