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■第16話 飛翔魔法

 そんなこんなで朝食を済ませたら、アリスの部屋に行かなきゃいけないのを思い出した。


 「じゃあ、そろそろアリスの部屋に行こうか」


 「そうですね。ではわたくしがご案内させていただきます」


 まぁ、案内って言っても隣なんだけど。ここは素直に案内されておこう。


 ――コンコン


「アリスさま、クレアさまをお連れしました」


「どうぞお入りください」


 おや?なんか綺麗なお姫さまモードになってる?まぁ、私としてはこっちの方が可愛くて好きかもだけど。


「ささっ、どうぞお座りになって」


 うん、やっぱり可愛いなぁ。

 おしとやかでどこからどう見てお姫さまって感じで……ん?

 あれ?なんか若干、邪悪なオーラが出てる気がするんだけど……


「あの、どうしたの?」


 ニコニコと綺麗な笑顔のままアリスが話す。


「なんでも魔の森の奥の方で強大な魔獣が現れたそうで、弱い魔獣たちが森の入口の方まで逃げて来ているようなのです。このままでは魔獣が森から出てきて近隣の住民に被害が出るかもしれないのです。困りましたわぁー。」


 アリスはわざとらしく困ったような顔をしてチラッと、私の方を見る。


「ずっと森にいらっしたんですわよね?なにかご存じではありませんか?」


「えー、なにそれ……こわーい!」


 ――うん、それ私だな。


 とっさにしらばっくれてみたがそんなことになってたの?ってかあの森、“魔の森”っていうんだ!


 確かに森の奥の方で、魔獣相手に力加減がわからなくて。特大魔法を盛大にぶっぱなしたりしちゃったけど……ああっ!だから入口の近くにあんなに魔獣いたのか……どうしよう、これ誤魔化せる?


 アリスがジトッとした目でこちらを見ている。あっ、ダメだこれバレてる。


 フッ、大丈夫だ落ち着け。私はこういう時の対応は十分に心得ている。

 まずはすぅーっと大きく息を吸い込む。

 次に頭をテーブルにぶつける寸前まで下げる。

 そして。


「すいませんでしたぁー!!!」


 素直に全力であやまる!


「やっぱりお前か!」


 アリスが一瞬で邪悪モードに切り替わった!


「いやその、ちょっと魔法の練習とかをしてまして。ごめんなさい……。」


「いや、まぁそんなことだろうとは思ったんだけどな。本来お前を捕まえに行ったときの名目がその魔獣討伐だったんだけど。少ししか狩らずに帰ってきたもんだから、騎士団の連中がみんな私が怪我でもしたんじゃないかって朝から大騒ぎでな。ごまかすの大変だったんだぞ」


「ええっ、そんな大事になってたの……」


「クレアのことは言えないし、魔獣の数が多いから戦力不足で撤退したって事にしといたんだけど。今度は騎士団が出るらしい。」


「え?それってもしかしてアリスも行くの?」


「いや、今回は騎士団の連中に任せるよ。あいつらは強いから大丈夫だろ」


 そうなんだ、でもなんか騎士団の人たちに申し訳ないな、これ私のせいみたいだし。


「あの、なんだったら私が行って出口付近の魔獣をこうバーンと殲滅してこようか?飛翔魔法で飛んでいけば森まですぐだし」


「殲滅ってなんだよ――怖いわ!クレアに任せると森ごと消し飛ばしかねないから却下な」


「いや、消し飛ばさないよ!」


 アリスってば私のこと破壊神かなんかだと思ってない?いくら私でもさすがにそこまではやらないよ……たぶん。


 ――「あの、クレアさま」


 今までずっと黙っていたモニカが急に話に割って入ってきた。


「ん?どうしたモニカ?」


 アリスが問いかける。


「先ほど……飛翔魔法とおっしゃいましたか?」


「……あっ!」


 アリスもその言葉を聞いて、目の色を変えた。


「え?言ったけど、それがどうかした?」


どういうこと?私、何かおかしなこと言った?


 私の問いにアリスが答えてくれる。


「飛翔魔法ってのは大昔に使徒さまが使ってたと言われてる伝説級の魔法だぞ?」


 あっ!これあかんやつや。

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