灯台もと暮らし⑤
閃光 プラネは宇宙の温泉に浸っていた。
「きっもちぃ〜〜」
さっきの露天風呂で、水面に反射した夜空が忘れられなかった様だ。
『でっしょ〜。宇宙って冷たいけど気持ちいいのよ〜』
目の前には、足だけ浸かっている女性がいる。見た目は、18とも23とも見える。不思議なラインだ。どことなく、織雛に全体の雰囲気が似ている。
まるで宇宙を纏った天女のような装いである。巫女服の要素も見えるが。
強いて言うなら、錦の服装に似ている。あちらが、赤白を意識した色合いなのであれば、こちらは青黒と言ったところか。
「こんな場所に案内してくださって、ありがとうございます〜"姫巫女"様!」
『いえいえ〜。"私"も御旗ちゃんと仲良くしてくれて嬉しいからネッ☆』
「御旗さんのこと、知ってるんですか?」
『もっちろ〜ん☆"私"は御旗ちゃんの同期みたいなもんだからねぇ〜』
「そうなんですか!」
『そうなの☆"私"は肉体がないから、こんな感じでしか、逢えないんだケドね』
「えぇ〜勿体ないです〜一緒に写真撮りたかったのに!」
『心のアルバムに刻んでおいてくださいナ☆』
姫巫女様と呼ばれた、女性は足で水をパチャパチャ弾く。
「姫巫女様って、名前の響きが歴史の教科書で聞いたことある気がします!」
『あぁ、それネ!"私"が名前の由来なんだよ〜☆』
「えぇ!ビッグスターじゃないですか!」
『そぉ〜なんです☆』
他愛もない会話が続く。
『そろそろ行かないとかな?御環くんと、御旗ちゃんを宜しくネ☆じゃあ、楽しんで♪』
***
「んー!よく寝たぁ〜!なんか、いい夢見た気がする!温泉サイコー!」
コンディション抜群の目覚めであった。




