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外星戦記  作者: 無名の凡夫


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第64話 退路の構築

「渚さん、山下さん!」(杏南)


「無事で良かった!」(渚)


「中隊長もご無事で何よりです。」(渚)


「ええ、お互いにね。」(天津種)


2人の無事を安堵するとともに、私達は早速、情報収集を行います。


「江鹿一曹は、僕を庇って死んだんだ…。」(渚)


渚さんが、震える声で言葉を紡ぎます。


「江鹿一曹が…。」(杏南)


「魚見…。」(山下)


山下さんは、まひる先輩の死に落胆しています。同期の死は、やはり重く圧し掛かるようです。


「グーリエ星人が地下から奇襲した時、モグラ型のグーリエ星人から僕を庇って…。そのグーリエ星人は僕が倒したんだけど…。江鹿一曹は…。」(渚)


渚さんは、その事を思い出して、涙が止まらないようです。


「渚さん…。」(一橋)


まだ敵兵が来ないのが幸いです。渚さんが落ち着くのを待てましたので。相変わらず、中隊長は煩いですが、仲間が増えた分、気が楽です。


「……ん? ここは…?」(理央)


「瑛松二曹!」(山下)


理央先輩が目を覚ましました。


「大丈夫ですか?」(久木田)


「うん、大丈夫みたい。ところで、ここは何処?」(理央)


「ここです。ここに洞窟のようなものがあったので、身を隠しています。」(杏南)


私は理央先輩に地図を見せ、現在地とこれまでの経緯を説明します。また、各隊員が得た情報を共有しました。


「…。」(理央)


「理央先輩が大丈夫そうなら、ここを発とうと思います。」(杏南)


「そうね。そうした方がいい。」(理央)


「は? 何言っているの? ここに敵はいない。ここを新たな兵站拠点にすればいいじゃない?」(天津種)


天津種中隊長は、兵站拠点に拘っていますが、この場所だと、そもそも補給路の確保が難しいと思いますが、どう考えているのでしょうか。理央先輩は、天津種中隊長を無視して続けます。


「変だと思わない? 今、戦場となっているエリアはここ。範囲は広くない。敵は、少なく見積もって2個連隊程。なのに、敵が来ないなんて有り得る? ここは私達を誘き寄せるための言わば、”安全な罠” なんじゃないかしら?」(理央)


「その可能性はありますね。ここに人が増えたら罠を発動させるかもしれません。」(杏南)


「ここを出た方が良さそうですね。」(山下)


「急ぎましょう。」(一橋)


「まずは、石橋の街へ行きましょう。何か物資を得られるかもしれない。そこから湯本を目指す。展望台に戻って援軍を要請しましょう。まだ、撤退の命令は出てないけど、無線がジャミングされて使えない今、こうするしか方法が浮かばない。」(理央)


「山越えですね。」(山下)


「物資の補給が出来れば良いのですが…。」(渚)


「無くてもやりますよ。どの道、今のままなら全滅です。なら、瑛松二曹の命令に従います。」(山下)


私達は、その場から立ち上がりますが、天津種中隊長は納得していない様子。


「待ちなさい! 上官は私です! 指揮権は私にある! 私の命令に従ってもらいます!」(天津種)


「味方を捨てようとした人の命令には従えません。」(一橋)


「何ですって!?」(天津種)


「行きましょう。」(理央)


「こら! 私を無視するな!」(天津種)


私達は、石橋の街を目指し、洞窟を発ちました。


苫米地とまべち 杏南あんな……本作のヒロイン

瑛松えいまつ 理央りお……35普連2中隊所属の頼れる先輩

なぎさ 恭平きょうへい……脱サラして自衛官になった。

山下やました 裕介ゆうすけ……渚と同期の陸士長。

一橋ひとつばし ごう……35普連1中隊の一等陸士

久木田くきた れい……35普連1中隊の新人

天津種あまつたね うらら……35普連2中隊の新中隊長。引き続き籠城している。

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