表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
外星戦記  作者: 無名の凡夫
第1章 初陣~オペレーション・ギデオン~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
49/261

第49話 ダークエルフの歴史

私の名前は、ピッピディー・プレヤディッチ。女性として初めて帝国軍で将校となった。


私はダークエルフだ。帝国では今でこそ珍しい存在ではないが、その血の始まりは決して誇れるものではない。


はるか昔、エルフの女性たちはゴブリンやオークに攫われ、子を宿した。その子らは黒い肌を持って生まれた。誰も理由など分からなかった。


当時のエルフには「肌の黒いエルフ」という概念そのものが存在しなかったからだ。


だから彼らは「ダークエルフ」と名付けられた。


祝福ではない。呪いの名として…エルフ社会は排他的だった。


特に長命で誇り高いハイエルフほど、自らを高位種と考え、異質な存在を受け入れようとはしなかった。ダークエルフは同じエルフでありながら、同じ一族として扱われなかった。


「穢れた血」


「呪われた種族」


そう呼ばれ続けた。さらに皮肉なことに、ダークエルフは他種族と家庭を築いても、生まれてくる子は必ずダークエルフだった。それは祝福ではなく、偏見を強める材料として利用された。


「呪いは子へ受け継がれる」


そう言われ続けたのである。私の曾祖母も、その血を引く1人だった。


だから当時を知る者や、古い価値観を捨てきれない者たちは、私のようなダークエルフを見るたびに血筋を持ち出す。


奴等にとって私や同胞たちは、一人の個人ではなく、呪われた血統なのだ。


だが、私は奴等を哀れだと思う。奴等が憎んでいるのは私ではない。


1000年以上も前の出来事に、いまだ囚われ続けている。


帝国は他国に先駆けて、ダークエルフだけでなく、知性あるゴブリンやオークにも市民として生きる道を与えた。能力を認められた彼らは職を得て、家族を持ち、帝国を支える存在となった。その積み重ねが、古い偏見を少しずつ薄れさせていった。


血は選べない。だが、生き方は選べる。だから私は軍人になった。ダークエルフでも帝国を率いることができる。能力だけで人は評価される。それを証明することが、私が制服を着る理由なのだから。

登場人物紹介

ピッピディー・プレヤディッチ

種族・性別:ダークエルフの女性

所属・階級:陸軍中将で、テリムトの総督府

備考:帝国初の女性将校としてカリスマ的人気を誇る一方で、敵も多い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミリタリー SF ファンタジー 自衛隊 戦争
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ