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外星戦記  作者: 無名の凡夫
第3章 九州奪還へ

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第235話 終わらせにきた

フォンボスは瓦礫を蹴り飛ばしながら前進した。


タタタタン!


自動小銃が火を吹く。教授は咄嗟に身を伏せた。コンクリート片が弾け飛ぶ。


「右へ回れ!」(教授)


「了解!」(ジーナ)


ジーナとギラードが左右へ散る。フォンボスは迷わず教授へ照準を向けた。指揮官を狙うのは定石だ。だが――


タタン!


ギラードの射撃がそれを妨害する。フォンボスは即座に遮蔽物へ飛び込んだ。


「厄介だな」(フォンボス)


単純な射撃技術なら互角。いや、教授の方が僅かに上かもしれない。




その頃――地下通信指令室。


「敵襲!」


警備兵が叫ぶ。次の瞬間。


タタタタン!


銃声が響いた。先頭を走っていた兵士が倒れる。


「侵入者だ!」


「防御線を――」


言い終わる前に首筋へナイフが突き刺さった。ネイマンだった。


「遅い」(ネイマン)


そのまま死体を押し倒す。ルッテンが機関銃を構える。


「班長、左!」(ルッテン)


「見えてる」


タタン。


一発だった。敵兵が額を撃ち抜かれ崩れ落ちる。マッキーは思わず息を呑んだ。やはり班長は異常だった。


「カペラー少佐!」


通信兵が振り返る。


「敵が地下へ侵入しました!」


「人数は?」


「不明です!」


カペラーは即座に判断した。


「警備小隊を回せ」


「しかし司令官代理殿の支援が――」


「構わん」


短く答える。


「ここを突破されれば全て終わる」




―地上―


教授達とフォンボスの距離は徐々に縮まっていた。


タタタタン!


フォンボスの銃撃でギラードが吹き飛ばされる。


「ぐっ!」


肩だ。致命傷ではない。だが動きが止まる。


フォンボスは逃さなかった。照準を合わせる。その瞬間――


タタン!


教授の弾丸がフォンボスの肩を掠めた。


「っ!」


フォンボスが顔をしかめる。


「戦力を失いたくないだけだ」(教授)


「合理主義者か」


「君ほどではない」




―地下通信指令室―


銃声が近付いてくる。カペラーは理解した。敵は確実にこちらへ向かっている。その時だった。防爆扉が爆発した。


轟音、煙、破片…そして――煙の向こうから3人の人影が現れる。


「よう」(ネイマン)


まるで散歩の途中で会ったような口調だった。カペラーは拳を握る。


「貴様らか」(カペラー)


「そうだ」(ネイマン)


短く答える。ネイマンは周囲を見回した。


「終わらせに来た」




無線にノイズが走る。


「カペラー少佐?」


応答がない。無線にはノイズが走ったままだ。フォンボスは理解する。地下通信指令室が落ちたのだ。


監視網、通信網、電子戦部隊…最後に残っていた目と耳が消えた。それでも彼女は銃を下ろさない。


「そうか」


静かな声だった。


「最後まで戦ったのだな、カペラー」


そして教授へ銃口を向ける。


「ならば私も務めを果たそう」


登場人物紹介

教授……GASTタイガー班の班長

ギラード……GASTタイガー班所属

ジーナ……GASTタイガー班所属

ネイマン……GASTリッチ班の班長

ステッラ・フォンボス……第8北九州統治軍の副軍長

オリィ・カペラー……第13電子戦大隊長

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ミリタリー SF ファンタジー 自衛隊 戦争
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