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外星戦記  作者: 無名の凡夫
第3章 九州奪還へ

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第212話 スタートライン

「そんな、准将殿……」(エウクリッズ)


「兵を集めろ! 司令部を封鎖しろ!」(フォンボス)


その瞬間だった。


タタタタン――。


乾いた短連射音が室内へ響く。


「がっ……!」(メンケント)


振り向いたメンケントの胸部へ血が咲く。そのまま壁際へ崩れ落ちた。続けて、別方向から再び銃声が走る。


タタタタン――。


「ぐ……ぁ……」(ヤバタノボシ)


ヤバタノボシが喉元を押さえながら倒れ込む。


「メンケント先任大尉殿! ヤバタノボシ中佐殿!」(ラキトゥス)


ラキトゥスは拳銃を抜き放ちながら周囲を見回した。しかし、敵の姿が見えない。司令室には確かに誰かがいる。だが、気配が掴めない。暗闇のどこかから、視線だけがこちらを見ている。そんな錯覚だけが残る。


「どこだ……!」(ラキトゥス)


その直後だった。背後で、衣擦れの音がした。反射的に振り向く。


だが、遅い。


鋭い刃が喉元を深く裂き、ラキトゥスは声も出せないまま崩れ落ちた。


「ひっ…」(エウクリッズ)


エウクリッズは、得体のしれない”賊”に恐怖を感じる。


「退却する!」(フォンボス)


フォンボスは、エウクリッズの手を引き、その場から離れる。


「逃げたか…」


声の主、ガストン・ヒアカッペを仕留めたリッチ班の班長・ネイマンが小さく呟く。


「本当に司令官を仕留めるなんて…でも、無茶しすぎですよ、班長」(マッキー)


マッキーが呆れたように話しかける。


「まったく、寿命が縮みましたよ。」(ルッテン)


ルッテンも、ネイマンの大胆な行動に呆れている。


「敵は、門司に増援するみたいですが、向かいますか?」(ルッテン)


「いや、それでは振出しに戻るようなものだ。敵援軍は、門司の部隊に任せる。俺達はタイガー班と合流して、教授に策を講じてもらおう。ここを潰すためにね」(ネイマン)


マッキーとルッテンは深くため息をつく。


「また無茶するんですね…」(マッキー)


「班長が“策を講じる”と言い出した時、大抵ろくな事にならないんですよ」(ルッテン)




カラーノです。ファルコン班により、敵の拠点が判明し、これにより、私達は桂陸将に指示を乞うことになりました。


「まずは、水棲種の脅威を排除したいところだ。佐賀関へ向かい、海軍基地を墜とせ」(桂)


「了解。若松の陸軍基地はどうします?」(浪城)


「それは、我々にお任せを。もう司令官は討ちました。」


「!?」


「仕留めた? 嘘だぁ~」(シャーク)


シャークさんは「信じられない」という感じでした。それはそうでしょう。敵の拠点が判明したのは、ついさっきです。


「ちっ、相変わらず、あの連中は規格外だな」(浪城)


浪城大隊長はどこか悔しそうでした。


「空挺団は、特戦群が嫌いなんだよ」(塗) ※個人の感想です


塗二曹が、こっそりと教えてくれました。そんな事はないと思いますが……


「今、ようやくスタートラインに立った。」(桂)


桂陸将が答えます。


「敵もこちらを理解し始めている。次からは、もっと激しくなるぞ」(桂)


誰も否定をしませんでした。本当の攻略戦は、ここから始まります。


登場人物紹介

ネイマン……GASTリッチ班の班長

マッキー……GASTリッチ班所属

ルッテン……GASTリッチ班所属

カラーノ……本作のヒロイン

シャーク……GASTピットブル班の副班長

浪城なみしろ げき……第一空挺団第2普通科大隊長

ぬり わたる……第一空挺団第2普通科大隊所属

かつら 蘭次郎らんじろう……九州奪還作戦の最高司令

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ミリタリー SF ファンタジー 自衛隊 戦争
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