第1.5話 グーリエ星人地球(日本)侵略の流れ
グーリエ星人の地球侵略は、突如として始まったわけではない。その準備は、実に十年以上前から進められていた。
1990年……地球の軌道上に、グーリエ星人の先遣艦隊が到達する。派遣された戦力は、わずか先遣軍二個師団。しかし彼らは、すぐには侵攻しなかった。まず行ったのは徹底した調査である。
地球の大気環境、細菌や感染症の危険性、人類の文明レベル、軍事力、社会構造、食文化に至るまで――
彼らは地球という惑星を、文字通り解剖するかのように分析した。同時に、兵士たちは地球環境への適応訓練を進めていく。それは、侵略というよりも、新天地への移住準備に近いものだった。
そして十年後――
2000年……ついに侵攻が開始される。最初の攻撃目標は、日本の熊本県だった。九州は短期間で制圧され、グーリエ星人はここを地球侵略の拠点とする。
彼らが最初の侵攻先として日本を選んだ理由は明確だった。
日本国憲法第9条。自発的に戦争を行わない国家。
つまり、初動の軍事対応が遅れる可能性が高いと判断されたのである。
2007年……次の大規模侵攻は北海道だった。北海道を占領することで、彼らは新たな侵攻ルートを確保する。
樺太・カムチャッカ半島を経由してロシアへ。アラスカ方面から北米大陸へ。こうして侵略戦線は急速に拡大していった。
戦線が広がるにつれ、グーリエ星からも続々と援軍が送られるようになる。
2012年……ついに日本の中枢――首都圏が攻撃目標となった。
東京、神奈川、千葉、埼玉――この四都県は、3日間で占領下に置かれる。
政府機能は名古屋と大阪へと移転を余儀なくされ、日本の国家体制は大きく揺らいだ。そして、この首都圏侵攻には、グーリエ星人の大胆な奇襲作戦が用いられていた。
彼らは事前に鹵獲・改造したCH-47チヌーク型輸送ヘリ10機を使用し、天使族の精鋭部隊580名を乗せて首都圏上空へ侵入した。さらに高度なステルス技術によって、レーダー網を完全に欺瞞。警報が鳴る前に、空からの爆撃と降下作戦が開始された。
この奇襲により、日本の防衛網は初動段階で崩壊する。空自は残存する輸送ヘリを動員し、住民の救助を開始。戦闘機部隊は命を賭して輸送部隊の護衛にあたった。
しかし、制空権はすでに失われつつあり、多くの航空機とパイロットが犠牲となった。
こうして首都圏は陥落し、日本は未曾有の危機に直面することになる。
しかし、この侵略には一つ不可解な点があった。グーリエ星人は地球の資源を積極的に採掘している様子がないのだ。さらには、彼らは人類を殲滅しようとしているわけでもない。しかし共存を望んでいるようにも見えないのだ。
グーリエ星に存在する種族
人魚族……上半身は人間、下半身は魚の尾びれを持つ種族。基本的には水中生活を送るが、専用の義足を装着することで陸上活動も可能。ただし活動時間は約24時間が限界。亜種として、下半身が蛸で構成された「スキュラ族」が存在する。いずれも卵生。
半漁族……上半身が魚類に近く、下半身は二足歩行。人魚族より長く陸上活動が可能で、約40時間の活動が可能。亜種として、
・タートル族(亀型)
・フロッグ族(蛙型)
などが存在する。こちらも卵生である。
※人魚族と半漁族の特徴として、地上での活動は半漁族が活動量も多く、水陸両用の作戦では半漁族が重宝されるが、純粋な水中の動きでは、人魚族が圧倒的な活動量を誇ります。




