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外星戦記  作者: 無名の凡夫
第1章 初陣~オペレーション・ギデオン~

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第13話 一日目終了

— 2020年9月21日 湯河原駅裏(兵站拠点)—


20:00、湯河原駅裏の廃ビルで、明日へ向けての作戦会議を行う。ビル内は、張り詰めた空気に満ちていた。第34普通科連隊長・賀井(がい) 双一郎(そういちろう)が、翌日の作戦概要を説明した。


「本日は、小規模戦闘が2回確認されたわけだが、敵も確認されたのが11体と少ない。また、山田三曹からの報告によると、施錠された民家に生活の跡が見えると。」


「家屋への呼び掛けにも反応はなかったか?」


賀井は、山田(やまだ) 士之介(しのすけ)三曹に話しかける。


「ええ、雨戸も閉め切っていたので、中の様子は分かりませんでしたが…。」


「敵か、味方か…。情報が少ない。明日、34普連5中隊と、35普連4中隊には、湯河原で住民の住民の捜索及び避難誘導をしてもらうが、この民家にも訪問しろ。敵の手がかりを何としても見つけるぞ。35普連4中隊については片桐連隊長と調整済みだ。」


「了解。」

茂木(もぎ) 雷英(らいえい)三等陸佐、第34普連5中隊長


「了解。」

享乱(きょうらん) 瑞穂(みずほ)三等陸佐、第35普連4中隊長




ここで、海自から報告が入る。


「海自より、24時間体制で海上、海中を監視中。現時点における監視情報に変化なし。」

城島(じょうじま) (せん)二等海尉


「発見次第、交戦してくれ。躊躇するな。こちらも、24時間体制で動けるようにしておく。」

有朋(ありとも) (しげる)陸将、オペレーション・ギデオン最高司令


「了解。」


「それと…。」


「茨城方面から進軍中の別働隊、利根川を挟んで戦闘に入った。」


陸将の報告に周囲がざわつく。


「(確かに……遠くから砲撃音が聞こえる…。)」


「千葉方面も気になるだろうが、諸君らは目の前の任務に集中しろ。」


その瞬間、遠くから低い砲撃音が響いた。誰も言葉を発さなかった。


「では、これからの予定を伝えるぞ。まずは、夜襲を警戒すべく、34普連1中隊が交代で夜間哨戒、2中隊は海からの上陸に備え、海沿いの夜間哨戒を行う。哨戒終了後は、この拠点周辺の警戒に移れ。」


賀井一佐が、34普連へ向けて指示を飛ばす。


「了解しました」

和田(わだ) 友延(とものぶ)三等陸佐、34普連1中隊長


「了解しました」

五十嵐(いがらし) 弘毅(こうき)三等陸佐、同2中隊長


「続いて35普連の行動については、片桐連隊長から説明してもらう。」


「了解。35普連の1中隊と2中隊は、情報小隊とともに真鶴町の先行偵察だ。」


35普連の片桐連隊長が続く。


「1中隊は、真鶴第一中学校を兵站拠点として使用可能か確認せよ。周囲の哨戒任務を、2中隊は海沿いで海上の敵を警戒せよ。」


「了解。」

橋本(はしもと) 紋次(もんじ)三等陸佐、第35普連1中隊長


「真鶴第一中に兵站拠点ができたら、そこへ駐在する部隊を編成する。」


「…」


重い沈黙が場を支配する。本日確認された敵があまりにも少ないこと、そして早くも出てしまった死傷者に加え、千葉方面では戦闘が開始された。その様々な要因が、僕らの不安を煽っていた。


作戦会議が終わり、僕はテントに入ってすぐ横になった。今日はとにかく疲れた。明日も、明後日も、この極限状態が続くのだろうか……。

※海上自衛隊の横須賀地方隊は、首都圏陥落後、生き残った部隊は、舞鶴地方隊と呉地方隊に一時的に拠点を移しているという設定です。(八戸と大湊を除く)

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ミリタリー SF ファンタジー 自衛隊 戦争
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