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初恋  作者: rein
第3章〜高校3年生〜
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85話「3連休なのに…」

今日は土曜日。


いつもなら起きて、ご飯を食べて遊びに行ったり動画を見たりするのだが、今日は違った。


起き上がった途端頭痛が襲ってきたのだ。


「痛っ…」


酷い頭痛だった。私はそのまま再びベッドに倒れ込んだ。


寝転ぶことで頭痛は軽減された。


「今日治るといいな…」


そう思ったのは、明日優大と会う約束をしていたからだ。


だけど、そんなに甘くなかった。


次の日も頭痛は続き、寝ていても痛かった。


『優大、ごめん。昨日から頭痛酷くて…今日会えない、本当ごめん』


そうLINEを送った。


するとすぐに、


『大丈夫か?俺のことは気にせんとゆっくり寝とれ。明日も祝日で休みやし』


『うん、ありがと。』


私はそう送ると、眠りについた。


お昼前に寝たのだが、起きたら夕方だった。


「お腹空いた…」


朝から何も食べていない。食べたくても起き上がると頭痛が酷いので寝た状態から動けなかった。


私はLINEでお母さんに、


『何か軽く食べれるものってある?頭痛くて、下行けそうにない』


すると、すぐに階段を上ってくる足音が聞こえた。


「大丈夫か?これ食べる?」


持ってきてくれたのは、素麺と果物だった。


「ありがと」


「食べたらそのまま机に置いておいてくれて大丈夫やしね。ゆっくり休みまっし」


私は恐る恐る起き上がった。今は大丈夫そうだ。


また痛くなる前に私は食べ始めた。


食べ終わり、少し動けそうだったので下までは無理だったが、ドアの前に食器を置いた。


そしてもう一度寝る前に、


『ちょっとマシになってきたよ。今日は本当ごめんね。今度なんか埋め合わせします』


そう送るとすぐに返信がきた。


『そんなん気にせんでいいぞ。怜奈の体調が1番大事や。明日には治っとるといいな』


『うん、また明日連絡するね。今日は早いけどもう寝ることにするよ』


『そうしな、おやすみ』



次の日、昨日までの頭痛が嘘かのようにとても調子の良い朝を迎えた。


『おはよ!とっても元気!』


『みたいやな笑でも安静にするように』


『はーい』


先生みたい笑そう思いながらクスッと笑った。


私は昨日まであまり食べられなかった分、好きなものを好きな時に食べた。


「幸せ…」


ふとそう思った。



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