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初恋  作者: rein
第3章〜高校3年生〜
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82話「結果発表」

朝、合否がもうそろそろ出るなと思っていた時。

先生が教室に入ってきた。


朝礼をし、最後の先生の話の時、


「今日合否が届いた人。今から名前を言うので放課後、職員室に来るように。」


朝倉、上田…と名前を呼ばれていく中、


「最後に神崎。以上の生徒は掃除が終わったら職員室な。じゃあ今日も一日頑張って」


そう言って、先生は教室を出ていった。


「怜奈、今日やね」


そう話しかけてきたのは、同じクラスの畑島 智恵美。同じクラスになってから仲良くなった子だ。


「もうドキドキねんけど。どうしよー」


「ドキドキしとったら時間なんてあっという間に過ぎるよね」



千恵美の言う通り、時間はあっという間に過ぎ放課後になってしまった。


掃除をしている時もずっとドキドキしていた。


「じゃあ、これで掃除終わりね。お疲れ様でした。あ、神崎さんちょっとプリント取りに来てもらっていい?」


そう言ってきたのは、1組の担任の江波先生。


「はい、どこですか?」


「1組にあれん。荷物そのまま置いてきたし」


「分かりました」



先生に渡されたのは、授業のプリントだった。


「うっかり皆に渡すの忘れとってな。 他の人とは会ったんやけど神崎とは掃除の時間まで会わんかったな笑」


「そうなんですね。明日授業ありますし、その時でも大丈夫だったのに…」


「本当や!明日あるやん!最近物忘れやばいな笑」


「先生、しっかりしてくださいよ〜」



そんな話をして、私は職員室へ向かった。


職員室前には誰もいなかった。


私は職員室へ向かい、先生の元へ行った。


「おぅ、神崎。来たか」


先生はプリントを持って止まった。

私はずっとドキドキしていた。

何故かと言うと、朝、朝礼で


「渡す時握手を求めたら合格。座ってって言ったら不合格。やしその人はゆっくりお話しような」


そう言っていたからだ。


「先生、どっちですか〜?怖いんで早くしてください笑」


その数秒後、


「おめでとう」


そう言って手を出してきた。


「よかった…」


私は心の底からほっとした。


「流石神崎やな。おめでとう。後残り時間楽しめよ」


「はい、ありがとうございます。失礼しました」


私は職員室を出ると小さくガッツポーズし、玄関へ向かった。



自転車小屋へ行くと、優大と聖司、中野がいた。


「優大!」


1番に報告すると決めていたため姿を見つけるとすぐに駆け寄った。


「おー、どうしたん?」


「内定貰いました!」


「え、まじ!?良かったやん!」


「うん!ありがとう」


いきなり私が飛んできたため驚いていたが祝福してくれた。


「神崎おめでとう」


中野と聖司にも言われた。


「1番に優大に報告しようと思ってたらここにいたから、走ってきちゃった笑」


「うん、何事かと思ったわ笑」


少し会話をし、バイバイと言って家へ帰った。


家に着き、携帯を見ると、


『おめでとうな、あの後2人に神崎って子供みたいな1面もあるんやなって言われたわ笑』


と、来ていた。


『え、どゆこと?笑』


『嬉しそうな顔して走ってきたからやってさ』


『何かそう言われると恥ずかしい笑』


『でも、良かったな。これで一安心やな』


『うん、ありがとう。次は優大の番やね』


『そうやな、俺も頑張るわ』


そう話して、私は携帯を鞄に仕舞った。

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