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初恋  作者: rein
第3章〜高校3年生〜
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81話「また…?」

「怜奈おはよー、昨日どうやった?」


「いい感じかな〜?でも人数がな〜」


梓達に昨日のことを話した。


「うわ、まじか。でも怜奈なら大丈夫や!」


「ありがとー、来週辺り結果来るらしいからそれまで気楽にいくわ」


「うん、そうしまっし!」


結果が気になり、授業中もたまに上の空になることがあったが、今考えても結果は変わらないと思い、一旦昨日のことは忘れることにした。


授業が全て終わり、帰り支度をし、美鈴の教室に行った。


「美鈴帰ろー」


「ごめん、怜奈!うち来週就職試験やから今日から面接練習しようって思って」


「そっか!それなら頑張れ!!」


「うん、ごめんねー!」


私は大丈夫、と言い自転車小屋へ向かった。


自転車に乗り、校門を出た時だった。


校門を出たすぐの所に赤い車が止まっていた。


誰の車だろう?と通り過ぎようとした時ドアが開いた。


「久しぶり」


「あ、お久しぶりです」


車から出てきたのは優真さんだった。


「どうしたんですか?誰か探してるなら呼んできますけど」


「いや、話があるのは神崎にねん」


「私ですか?」


なんだろうと思い、待っていると


「あのさ、やっぱり俺まだ神崎のこと好きで…あの時断られて諦めようと思ってんけどどうしても無理でさ、俺と付き合ってもらえんか?」


私が1年の時、新人戦があったのだがその旅館先で優真さんに1度告白されていた。しかし私は好きな人がいるから、という理由で断ったのだ。


「ごめんなさい、あの時と気持ちは変わらないです」


「まだその好きな人は変わってないんか…?」


「はい、だから優真さんとはお付き合いできません」


「でも、やっぱり諦めれん。明後日また来るから。」


「え、あの!」


私の言葉を遮るように優真さんは行ってしまった。


その時、


「どうしたん?」


「優大、中野…」


「何で涙目なん?何かあった?」


「実は今…」


今あったことを全て話した。


「そうかー、でもあの人もしつこいな。振られたんにまた来るって」


「そうねん、もうどうしたらいいか分からんくて」


「分かった、じゃあ明後日俺も一緒に行く」


「え?」


「でもその日ちょっとやらんなんことあるから、終わったら教室迎えに行くしそれまで待っとってくれるけ?それまで優真さんがおるかは分からんけど」


「うん、分かった。ありがとう」



2日後の放課後。その日が来た。


私の教室から丁度校門が見えるのだが、木々の間から赤い車が見えた。


「もう来てる…」


皆ささっと帰った中私はぽつんと一人教室にいた。


「あ、神崎。お前ここにおったん」


そう話しかけてきたのは元キャプテンの森戸だった。


「どうしたん?」


「さっき校門の所行ったら優真さんおって、神崎探しとれんけど、見んだ?って言われて探しに来てん」


「あー…ごめん。まだ行けん」


「何でや?誰か待っとん?」


「うん」


「でも早めに行った方がいいぞ。」


「うん、ありがと。」


森戸が教室から出ていくと私は大きなため息をついた。


そんなにしてまで私に会いたいのか、そう思うとため息をつくしかなかった。


「怜奈、すまん。行くか」


その後すぐに優大が来た。


「優大…今」


「まじ?面倒くさいな、あの人」


玄関に着くまでグチグチ言っていたが、外に出た瞬間急に立ち止まった。


「俺怜奈の後ろついて行くから先行って」


優大が何を考えているか分からなかったがその通りにした。


校門を出ると優真さんが車の外に出て待っていた。


「遅かったな」


「ちょっと色々あって…」


「それで、返事ねんけど」


「あの、一昨日も言った通り先輩とはお付き合いできません」


「何で?」


私が話そうとした瞬間


「怜奈待って」


そう言って優大が出てきた。


「あ、優真さん。お久しぶりです」


「おー、沢峰。久々。何しとん?」


「怜奈と帰ろうと思って」


私はビックリして優大の方を向いた。


「どういうこと?」


「実は今怜奈と付き合ってるんです」


「え?いつから?」


「1年の冬くらいっすかね?」


「じゃあもう2年くらいか?」


「そーっすね」


そこから少し沈黙が続いた。



「じゃあ俺ら帰るんで、さよなら」


「いや、ちょっと待ってま」


「告白の件ならこいつから聞きました。男なら潔く諦めてください。こいつ怖がってたんすよ?好きならそういうこと普通やりませんよね?」


「そんなん言うても神崎から彼氏おるなんてこと聞いてなかったし」


「聞いてたら諦めてたんですか?」


「それは…」


「とにかくもう諦めてください。こいつは俺が守るんで、じゃあ失礼します」


そう言うと私の手を取り歩きだした。


私はしばらく優大の背中を見ながら歩いた。


「優大、ありがとう」


「いいよ、でも言いすぎたかなー笑」


優大なりに考えて優真さんにああ言ってくれたが少し後悔しているようだった。


「ううん、ああ言わないと多分また来るだろうからあれでいいんだよ!本当にありがとね」


「いえいえ。そう言って貰えると気持ちが楽になる。また何かあったら言えよ?」


「うん、ありがと。優大、大好き」


「何急に、やめてま笑」


「何照れとるん、可愛いー笑」


ふざけ合いながら私達は帰った。


いつも助けて貰ってばかりでそして心配をかけてばかり。

もし、内定を貰えたら1番に優大に報告しようと思った。

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