34話「花火大会②」
『バド部の2年や』
私は自分の名前を書くと思っていたので、これには少し驚いた。
「まだ少し泳がせておきたいと思ってw」
「あら、意地悪ねw」
「本当やわ〜俺が言ってやろうか」
「俺が言うからやめなさい」
中野が発言しようとしていたのを優大が止めた。
見ててとても面白かった。
『バド部の2年って15人おるやん!』
『そんなん分からんわー!ヒントはー!』
グループはより一層荒れ始めた。
「さぁ次はどういうヒントを出そうかな」
それを考えている優大はとても楽しそうだった。
『その人身長どんだけっすか?』
1年生からの質問だ。
「身長言ったら分からんけ?」
「うちぐらいの身長やとそんなおらんからね」
「後ろ姿写真で撮って送る?」
「ありやな」
そういうと中野は私と優大を並ばせ、後ろ姿の写真を撮った。優大の身長を知っている人ならもしかしたらすぐに分かるかもしれない。
「送信っと」
画像を送信すると少し間が空き、すぐにまた荒れ始めた。
『背高めやな。大体10cm差?』
『優大何cmけー?』
「ほとんどの人俺の身長知らんげんな」
そう言っていると
『175cmやし相手の人165じゃね?』
「こいつやってくれたな〜」
こいつ呼ばわりされたのは1年生の海斗くんだ。
「この子は?」
「俺の従兄弟」
「バド部に従兄弟おったん!」
「言ってなかったっけ?」
納得。従兄弟なら身長を知っていてもおかしくない。だけど従兄弟には付き合っていることを話していないんだろうか?
「海斗くんにはまだ話してなかったん?」
「あーうん。まだいいかな?って思って」
『そしたら誰や?』
『3人くらいじゃね?』
『神崎さんと南さんと中西さん?』
「一気に絞られたな」
こんなに一気に絞れたのは、うちの部はほとんど背が低めだ。だからすぐに絞れたのだろう
『この3人の誰かかー』
『その3人で細身の人って誰?』
『神崎さんか中西さんじゃない?』
「体型の話?」
「全身で撮ったからスタイル丸わかりや」
「こりゃーすぐバレるなw」
私はドキドキしながらトークを見た。
『どちらかと言えば神崎さんの方が細くない?』
『確かに。でもウエストとかそんな見れんしなー脚ならともかく。』
「私服やったら速攻バレたな」
バドミントンは半袖半ズボンで行う。だから脚を見れば分かると言っているのだ。
『優大どっちや?まずこの2人のどっちか?』
『どっちかや』
「もうバレてもいいかー?」
バーン
花火が上がった。
「始まったな」
「返信は?いいの?」
「花火大会終わったらな笑」
終わるまでお預けか…皆今花火よりLI〇Eに集中していそうだ…笑
「じゃー俺らはこれで。2人で楽しんで」
「おー、またなー!あ、中野。俺が言うまでお前は返信するなよ?」
「はいはい、分かりました〜」
その後私達は花火を楽しんだ。ハート型の花火が上がれば、2人で盛り上がった。
花火大会が終わり、歩いていた時、
「そういえばもう言ったん?」
「あ、忘れとった笑」
優大がLI〇Eを開くとグループ内では
『結局どっちやー!』
『絶対沢峰さん花火の方に集中しててこっちのこと忘れてるパターンやん』
「優大、図星やね笑」
優大はグループに返信をした。
『神崎や』
すると一気に既読がついた。
『おー!まじか!今どこすか?』
『もう帰っとるわ〜残念やったな笑』
「明日ちょっと大変かもな。部活覚悟して行かんなんな〜」
「そうだね笑」
色々話しながら歩いているうちに、家に着いてしまった。
「送ってくれてありがとう。楽しかった」
「こちらこそ。誘ってくれてありがとな。じゃあ、また明日」
「うん、また明日」
そう言ってバイバイした。
明日からまた頑張れそう、私はそう思いながら家に入った。




