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初恋  作者: rein
第2章〜高校2年生〜
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30話「初めてのキス」

優大の家に着き部屋に向かった。


「リビングからノート持ってくるわ」


優大が部屋から出ていくと同時に緊張の糸が切れた。

何回か来ているはずなのに慣れない。

だけど優大の部屋は安心した。


「よし、じゃあ写させていただきます」


「うん。急がんでもいいからね」


「おぅ」


そう言ったが優大は急いで書いていた。


「はい、終了!助かった。ありがと」


「急がんでいいって言ったのにw」


「いや〜急ぐよ〜?」


沈黙の時間が数分間続いた。

私はあることを聞いてみようと思った。


「ねぇ、優大?」


「ん?」


私は気持ちが落ち着いてから


「キス…したことある?」


そう言うと驚いた顔をしていたがすぐに


「いや、ない。どうしたん?」


「いや、えっと。半年経つのに進展ないな〜って思って」


「興味はあるけど何か怖い」


「怖い?したことないからってこと?」


「まぁ、そうやな。ちょっと考えさせて」


私はその言葉を聞いた直後、悲しい気持ちになったが、優大の気持ちを優先に考えようと思い


「別にしなくても大丈夫だよ?」


と、優しく俯いている優大に言った。


「うーん」


そう唸る優大をずっと見ていたくなかったので


「大丈夫やよ」


と、頭を撫でながら言った。


「いや、俺が良くない。何かワガママや」


そう言うとゆっくり私を引き寄せた。

今までこういうことはしていなかったのでドキッとした。


ギューッとして少し離してという動作を何回か繰り返していた。私は自分から言っておきながらドキドキが収まらなかった。



あれから5分後、優大とキスをした。

し終わるとまたギューッとした。

2人とも相手の顔を見れないくらい照れていた。


「ありがと」


私は優大の耳元でそう呟いた。


その後気持ちが追いついてきて、いつも通りに戻った。


少し話したあと


「そろそろ帰るね?」


そう言って私は立ち上がった


「今日は色々ありがとうな」


「こちらこそ。また明日ね」



私は帰っている間ずっと顔が赤かったと思う。

家に帰ってからも顔が熱かった。


その日は嬉しすぎてよく眠れなかった。

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