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早朝

また間隔が開きすぎてしまった

すみません…

不意に、パチっと目が覚めた。

隣にはおねーちゃんがすやすやと寝息を立てて気持ちよさそうに眠っている。

おねーちゃんがまだ寝てるなら、まだ朝、それも結構早くなのかな。


うーん、せっかく珍しく早起きしたんだし、このまま二度寝するのはなんかもったいない感じがするなぁ。

とりあえず外に出よう。


おねーちゃんを起こさないように、そっと慎重に起き上がり、テントから出る。

ぽわぽわと優しく辺りを照らす太陽の光を全身で受け止め、大きく伸びをして固まった身体をほぐす。


「んん〜〜〜〜〜っきもちぃなぁ〜...」


きょろきょろ周りを見渡しても、誰かがいる様子はない。聞こえるのも鳥と木々の話し声と、川の流れる音だけ。どうやらこの時間は僕が独り占めしてるみたいだ。


ここで陽の光と風を浴びてぼーっとしてるのも悪くないけど、立ち止まってるより動いていたほうがいい。そうだ、散歩しよう。まだ知らないことに出会えるかも知れないし。


そうと決まれば、善は急げだ。


どこに行くかは決めてないけれど、すでに足は前へと踏み出していた。



強くなれ。


そう言われて勢いのままもちろんだ、と返してしまった。

別にそれは嘘なんかじゃない。力不足なのも事実だ。だけど...


「強くなるってどうすればいいのかなぁ...。」


そんな言葉は石造りの壁に吸い込まれて消えていった。


地上に出ると、柔らかな日差しが辺りを明るく照らしていた。


「ふわぁ...」


この気持ちいい朝日とそよ風、そして寝不足も相まって、ものすごい眠気が襲ってくる。

またあのベンチで...いや、帰ってちゃんとベッドで寝よう。

そう思い、家に向かって足を踏み出そうとしたその直後、もう起きたらしいルキの声で足を止めさせられた。


『寝ちゃうのかい?せっかくならこの島を案内してよ。こんなに天気もいいんだしさ。』


えぇ〜〜〜〜?今...?


『そう言わずにさ、ずっとポケットの中に居たから何もわからないんだよ。』


うわそうか、心の声も全部筒抜けなのか。


『うわは酷くないかい...?』


ああもうわかったわかった、そういえばぼくもこの島をちゃんと見て回ったことなかったような気もするし。探索がてら行ってみようか。


ポケットからブローチを取り出して、針をそっと通してパーカーの胸元にブローチを着ける。

これで見えるかな?


『うん、よく見えるよ。結構綺麗なところなんだね。』


でしょ、あっちなんかよりずっと綺麗で、あったかいんだよ。

まだ見せたいものや会わせたい人がたくさんいるし、ぼくも知らないものがきっとまだまだある。

まだ夜が明けたばかりだから他の人たちには会わせられないだろうけど。


さぁ、こんなところで立ち止まっていても仕方がない。

まずはどこから案内しようか。そんなことを考えながら歩き始めた。


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