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ぼくのなまえは

「ぼくの名前はカルミア。それと、ぼくは人間で、人型の生き物は人間以外見たことない。」


そう告げると、リンドウは驚き半分、笑い半分みたいな顔をする。


「何言ってんだ、俺たちだって人間だぜ?まぁ、お前みたいに肌がスベスベして尖った角とか耳とかもシッポもないようなやつは…あー、いやあいつは見えてないだけか?よくわからんがとりあえず見たことねぇな。」


そんな馬鹿な。見たことない?そんなわけあるか。それに、どうやら僕以外はみんなリンドウみたいな感じみたいだ。

そこで、ふと頭に浮かんだ疑問を口にする。


「そういえば、種族が違うのになんで言葉が通じるの?」


するとリンドウは、そんなの当たり前すぎて考えたことなかった、といった顔をした。


「なんでだろうな?でもここにいる奴らは皆同じ言葉を使うぜ?」


他にも住民はいるのか。ただし皆人間ではないようだ。いや、人間なのか?でも明らかに人外だ。うーん、難しい。


人外ばかりが暮らす島なんて聞いた事もない。

ここはどこなんだ?


「一応訊くけど、これは夢じゃないんだよね?」「ああ。ちゃんと現実だぜ。」

「ぼくの知ってる現実じゃ起きないことが起きてるんだけど。」

「そりゃお前が現実をよく知らなかっただけだろ。」


そういうものなのか?だって元いた現実は…あれ?ぼくはどこから?記憶にしっかり蓋をされたように、何も思い出せない。なんでここに居るのかもわからないし…。


「…ここはどこなの?」

「ここ?ここは島だぜ」

「島?それだけ?」

「そうだ。周りにはほとんど海以外ない。それで俺達はここを島と呼んでるのさ。」


ふーん…?あんまり納得感ないなぁ…。

それと1つ。


「そのお前っていうのやめてよ。ぼくはカルミアだよ。」

「わかりゃぁいいだろわかりゃぁよ。だからお前はお前だ。」


それを聞いたぼくは不服の意を思いっきり顔で示す。思いっきりやりすぎて頬がばんぱんになって少し痛かったがそれは決して顔に出さない。


ぼくの精一杯の抗議を無視してリンドウは話す。


「こんなところに居続けるのもなんだ、ここの連中に挨拶回りでもしてこい。今日からお前も仲間なんだからな。」


そう言うと、まだ座ったままだった僕に手を差し伸べた。



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