旅立ち前夜
お久しぶりです。
ちょっと携帯を2週間ほど触れてなかったので更新が遅くなりました。
…
あれから二ヶ月ほど。僕たちはこの世界の基本的な物事を
(なんとか)学び終え、基本的な実戦の講習がある程度終わった。あくまでも基本的な面だというのと、学習が恐ろしく速い?から時間がかかっていないのだそうだ。
そして、明日は出立の日。
突然だって思ったが、どうやら前線のほうの情勢が悪いらしい。僕らみたいな新人ですら駆り出されてる。あ、ちなみにイサムさんと妹の…ステラさんは初めの半月だけいて、魔法や剣術のことを教えてくれた。一ヶ月前に馬で颯爽と前線に行った。今はウォーリアという王都から二つ先の街が指揮所となっているらしい。
そういえばウォーリアはイサムさんたちの実家があるらしいな。ちょっと楽しみ。あんなカッコいい人が育った場所はどんな感じなんだろ…ちなみに、ウォーリアへは鉄道で行けるらしい…鉄道?
ん?って思った?
どうやら、イサムさんのスキルは《鉄道》と言うスキルらしい。
あ、ちなみに僕たちはウォーリアでスキル授与をしてもらうことになっている。
何故かと言うと、王都でスキル授与なんてしようものなら貴族などの勢力争いに巻き込まれてしまうそうだ。この国の王様は病床についていて、第一王子から第三王子が実権を握っているらしい。
王道展開?の第一王子派閥とかがあるんじゃないけど、貴族の中で戦争派と和平派、戦争派の中でも自国だけで戦い抜くか他国に応援を頼むかの派閥、和平派でも魔族に支配されるのを望むか人間の国として対等な関係を結ぶか…などと分かれているそうで…
王子や宰相、そして軍団、師団類の団長、そして近衛師団と魔法師団などというこの国のトップ陣は純粋に国を守るという信念の元動いているらしいけど…いや、人の欲望ってすごいね。こんな状況で、勢力争いって…
しかも、戦争派の中で、他国に応援を頼むべき派閥…つまり…
《《国土の三分の一以上を侵攻されているこの国はいまだに他国に助けを求められていない》》
もうあかんやん…
いや、王子同士が仲がいいのが救いだな。
うーん…話が脱線しすぎた。
よし。頭の中で色々と考えてる間に準備が終わったから寝るかぁ。
* * *
コンコンコンコンコンコン…
ふわぁ…《ライト》
ふわっと光が僕の手の上に現れる。僕に魔法の適性はあまりないらしいけど、簡単な魔法なら使える。
で、誰だ?こんな深夜に起こしてきたの…いやもうぐっすり寝たから元気だけど、深夜2時だぞ?
「ふわぁーい」
「おはよ。来て。逃げるわよ」
「は?」
「これもイサムさんとステラさんの作戦。…あー、そういえば鈍感なやつだった。どうせ寝てる間に結界展開してたんでしょ?」
まぁ…そうだけど。
「私たち、このままじゃ暗殺されるわよ」
「は?」
いや、なんで?
「派閥の話聞いたでしょ?もう魔族と内通してる輩がいる。」
「うっわぁ…そういうことね。理解。」
そこまで話したところでようやく、瑞恵の眼が黄金色に輝いているのがわかった。
これまでは《何故か》一回も気づかなかったけど、最近はわかるようになってきた。瑞恵が未来予知してる時の眼だ。仮説としては僕も魔力を扱えるようになったから…いや、今ここで変な方向に思考を使うな。集中しろ。
「さぁ、行くわよ。静かに。」
いやぁ…人間の欲望って怖い。
「この眼って夜散歩するときに便利なんだよね〜」
「あっ、近所迷惑にならないもんね…」
「ふふん」
「けど今の僕らならライトと結界術の応用で終わるくない?」
「…簡単だからいいの。」
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