第3話:勇者とは
「魔王の正体は……………………………《《他の世界の元勇者であり、元地球人だ》》」
「…っ!」
地球人が。この世界を脅かす魔王。
なんだそれは。
というか…《《世界は無限に存在するのか?》》
激しく混乱する僕と対照的に瑞恵は冷静だ。
「やっぱり。そうなのね。…というか。その他の世界で何があったの?」
「…その勇者は…とんでもない大馬鹿だったんだ。」
「とは?」
大馬鹿だから魔王になる?
「…その世界の魔王…今では大魔王という上位存在になったが…が《世界の半分をやろう》と言ったら自分の保身と栄光にしか興味がない大馬鹿は頷いたんだ。」
「ノータイムで?」
いやいやそんなわ…「ああ。そうだ。あれこそ真性の大馬鹿というのだろう。」
…うっそぉ…
「ちなみに奴は人の家に無断で侵入してお金を盗んだり、勝手に武器を持ち歩き、果ては各地の王族に喧嘩を売りまくっていた。…まぁ、その世界はとっくに滅びたがな。」
「「…」」
まさかさ。《《ゲームとして楽しんでる》》なんてないよな。
某日本のファンタジーRPGの礎のゲームにそっくりだ。
《勇者》
《人の家に無断で侵入してお金を盗む》
《喧嘩を売る》
そして…
《世界の半分を…》
というあの名台詞。
…うーん。黒だ。
相手は…
「「現実とゲームを勘違いしているナルシスト大馬鹿野郎」」
あ。被った。ちょっと恥ずかしい。
「…ははっ。そうだね。まさにそれだ。えーとなんだっけ、君たちの世界のドラ「わかってるからパスで」ク…わかったよ。」
「うちの世界では著作権とか厳しいんでね。」
「…いや、ここ日本どころか世界の狭間なんだけど…あ、はい。…ってやば。」
邪神は何気なく時計を見た。その瞬間に焦り出す。
「あー、ごめん。あと1分でここ消滅するわ」
「はぁ?」
「スキルを授けるんでしょ?さっさとして。」
「…仮にも神なんだが…まぁいい。…はぁっ!」
「「…え?これだけ?」」
「これだけだよ!何望んでるんだ!…じゃ、異世界頑張れよ。知識とかは聞いたら答えてくれるだろう。」
こうして僕たちはとても雑に異世界に放り出された…
あのクソ邪神次あったら絶対殴る。
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脳内簡易ステータス
ケント
17歳
男
《双勇者》
《双王》
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脳内簡易ステータス
ミズエ
17歳
女
《双勇者》
《双王》
遥か昔
邪神
「じゃあねー」
転移者
「あいつゆるさん」
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邪神
「またあったねぇー」
転移者
「お前許さん。はぁっ!」
…この転移者こそ、瑞恵の祖母。




