第二話 元邪神
5日連続投稿2日目です!
(この連続投稿が終わったら次の更新は8月末です。)
「う…ここは。」
なんだったんだ?あれ。
異能ってのが存在してるのは知ってたけど。異能の警察とかいるなんて瑞恵は言ってなかった。
そして…これは、異能なのか?
異能に詳しくない僕だけど、何か違和感を感じる。
なにか、こう…毛色が違う気がする。
「Amayzing!」
無駄にかっこいい発音で誰かが声をかけてきた。
「誰だあんた。」
「ワタクシの名前はジダレ。元邪神で現在は召喚課の実務班に所属しています。」
「…」
邪神ってよくないものじゃないのか?
「よくないものですよ?ワタクシはとある事情からコチラで働いていますが…嬢ちゃんの方はまだ起きないねぇ」
「…」
こいつ心読んでるだろ…
やーいやーい人の心見るなんてばーかばーか。
本音と建前なんてしらねぇだろーざーこざーこ。
…
…
思いつく限りの罵倒を心の中で浴びせてみた。
「…」
「…」
「…《ジャッジメント》」
「おっと…カバームーブっ!」
「ほぅ、VRゲームとはそんな動きを現実で習得してしまうものなのですね。」
「あははっ」
あっぶな。
確かに煽り散らかしたのは僕だけど…
なんか、本能的に命の危険を悟った。
けど、《《次からは避けれる。》》
「…末恐ろしいな。嬢ちゃんより恐ろしい。」
「う、うーん…こ、ここは…」
「《マナ・バインド》」
「あっ!…ちっ。何も見えないじゃない。せっかくここは魔力が沢山あるみたいだったから思う存分使えると思ったのに。」
「ふうっ。君に魔力を使わせちゃダメだ。」
そんなことをしている邪神に僕は聞いてみたくなった…あ、元邪神か。
「…えっと、ここに拉致したってことは何か目的があるんだよね?」
「拉致したのは異世界の人々だ。僕じゃない。」
「ほんまか?」
「こればっかりは信じてもらうしかないな」
「…けど、目的くらい知ってるでしょ?」
確かに。
たまには瑞恵を鋭いな。
たまには。
「ふっ。そこのケントくんにはピッタリじゃないか。」
「何がだ?」
「うん?なんだこれは…」
「だから答えろって」
まどろっこしいな。
「君たちは…2人で勇者だ」
「そんなこともあるんじゃないのか?」
「いや。《《世界に勇者は1人しかいない》》。これは世界の理だ。覆すことなど神ですら不可能だ…どういうことだ?」
「…で、つまり僕らが勇者ってことは魔王がいるってことだな?」
「…あぁ。魔王の正体は……」
そこで一度息を止めた。
「…正体は。」
「「なに?」」
そして彼は何かの覚悟を決めたような表情をして、言った。
「正体は……………………………《《他の世界の元勇者であり、元地球人だ》》」
異世界の勇者
「ようやく魔王の所に…」
異世界の魔王?
「世界の半分を与えよう」
異世界の勇者
「ついていきます!」
異世界の魔王
「…ここまで単純な勇者ならもっと早く殺せばよかった。」
神々
『あっちゃあ…』




