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4話

「みんなおはよう。いや、こんにちは…かな?」


救世主の如く登場した、大陸1観光客や情報が集まる国の化身の東京さん。

あぁ、後光が見える!!その究極のアルティメットスマイルにはどれほどの力をもっているのですか!斜め後ろにいる国連さんも少しまぶしそうに目を細めた。

東京さんが言い争っている大阪さんと徳島さんの元へと歩いていく。国連さんも東京さんの後ろを歩いていく。


「大阪、徳島。周りの()が困っているだろう?」

「コイツが早よ橋をつなげたら解決する話やねん!」

「君、今淡路に話しをしているのだろう?なら、徳島と橋の話しをしても意味はないだろう」

「ちゃう、和歌山のとこにつなげるんや!!」

「それなら和歌山と徳島で話をさせればいいじゃないか。どうして君が話をしているんだい?大阪」

「コイツラがいつになっても話つかれへんから間に入って話してるんや!オレは」

「大阪」


大阪さんの声に被せ、穏やかな声で名前を呼ぶ東京さん。

東京さんは母親のような目で大阪さんを見て、その目が気に入らなかったのか大坂さんがクルッとこちらを向き、ドスドスと大きな音を鳴らしながらこちらへ向かってくる。


すごい、東京さん!あんなにピリピリしていた空気が一気に緩い空気になった。


「なんか少しほこりっぽおすなぁ。窓開けましょか?」

「そうやなぁ。少し開けてこよか?」


あぁ!緩い空気になったからってそんな事言います!?京都さんは含みのある言い方していて確信犯だし、兵庫さんはこれどっちだ!?兵庫さんは結構天然だからわからないぞ!?

自分の席についた大阪さんは舌打ちをして乱雑に椅子に座った。

隣の負のオーラから逃げるように少しだけ三重さんの方に近寄っていると、少し遅れて東京さんが自分の席へと座る。

国連さんが東京さんと大阪さんの間に挟まって立ち、東京さんから目線で合図をもらい国達の方を見て言う。



「これより、世界会議を始めます。」



国連さんの言葉で今日も会議が始まる。


______________


「今日の議題は少子高齢化についてです。年々子供の数が減ってきており、各国でも次々と廃校になっています。そしてこのままでは今の子どもたちに多くの負担やこれから産まれてくる我々の子どもたち(国民)にも負担がかかってしまう。それは避けたい事態です。何か意見のある方は挙手をして発言を始めてください」


シーン…と重い空気が会議室を包む。どれぐらい重いかというと、学校のクラスの目標を決める学級会でなかなか決まらなかった時に、助け舟と言わんばかりに先生がなんか難しいことを言って誰も手を挙げなくなったときぐらい重い空気ですね。いやぁアレはきついですよね。今もきついです。


いやぁでも、皆さん同じ表情してるからなぁ…

話す内容はあるのだけれども、一番最初だけは嫌だ!という皆さんの意思が聞こえてくる。なんで分かるのかって?私もそうだからだよ。

誰が一番最初にこの空気を打破する…?最初に話をした国は私が勇者として崇め讃えよう。誰がなんと言おうと私は崇め讃えますよ。


皆が手を顔の前に組んで碇ゲ◯ドウが大量発生している中で、手をスッと挙げゆらゆらと揺らす最初の勇者が現れた。


「はいはーい!」

「長崎国発言をどうぞ」

「えーとねぇ」


皆の心の声が(よっしゃあああああああ!!!!)という声で一致した。

最初の勇者は長崎さんだったようです。長崎さんはおっとりしていてとても優しい国さんです。鎖星していた時期にも長崎さんだけはオランダさんとの貿易が許されていたんですよね。


ただ、細かいことを気にしない性格だったからなのかオランダさんが「アメリカがうろついてるから武装強化とか警戒しといたほうがいいぞ」という手紙を長崎さんに渡して、大陸全体に気をつけるようにって長崎さんに言ってほしかったらしいのですが…。何故か輸入した砂糖を何も加工せずにジャリジャリ食べてた長崎さんは助言を右から左に…。てかなんで砂糖を加工せずに食べてるんだこの()は。まぁその後はご察しの通り、そしたら開星させられて、私の国の港が無理やり開港させられました!!クソッタレ!!!


まぁ昔の事を掘り返してももう過ぎてしまったことだ。とにかく今は長崎さんの意見を聞こう。


「えーっとねぇ、うーんとねぇ…あっそうそう!独身ん人は税金を払うようなもんを導入するのがよかと思うよ〜!」

「いや、それもう導入されてんで長崎!!」

「流石にこれ以上は今の子供達に負担だからやめておこうね。でも発言してくれてありがとう、長崎」

「えへ、ごめんごめん大阪。そして東京ありがとう!感謝!」


いやいやこちらこそ感謝ですよ長崎さぁん!!意見はもうすでに実現している意見だったが、それよりもこの空気を和らげてくれたことに感謝ですよ!!


長崎さんによって和らいだ空気感により、次々と手を上げ意見交換をしていく。

あぁ、ものすごく白熱してきた。やはり、長崎さんは勇者であった。うっかりのせいで開港させられましたけど。


会議室の熱気に負けないよう私もできるだけ積極的に会話と意見を出していく。

この白熱具合はちょっと不味いかもしれないけど、まぁ大丈夫でしょ。

が、大丈夫ではなく。あまりの会議の白熱により関西の国々が殴り合いを始めたのは、国の化身達のみが知る。

※大阪さんのクダリは現実では起きておりません。大阪国でのお話です

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