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5話

「んんー…!」

「いやー、今日も特に決まらんかったね〜」

「まぁ、それが元日本国民の定めといいますか…」

「あはは!嫌な定めだけどめっちゃわかるわー」


会議が終わりみんなが集まり話し合っている所、私と三重さんはまったりと会話をしている。

結局あの後特に決まらずに関西の国の化身の方たちが殴り合いを始めたので国連さんが強制終了にし、各々でどうにかしとこみたいな感じになったんです。でも、増税とかにはならなかったのは良かったと思いますよ。流石にこれ以上増やしたら、一揆が起きそうで怖い。江戸時代にも、それ以前にもありましたからねぇ…皆さん鬼気迫る顔で来るのでものすごくトラウマなんですよ私。まぁ悪いのは政治なんですけど


「殴り合いがなかったらもう少しで決まりそうやったのになぁ。大阪より西の国ってやっぱり怖いなぁ」

「西日本大陸の方は異文化ですものねぇ……」

「そうやなぁ」

↑こんなことを言っているが三重国も西日本大陸の一人である。


「そういえばさ、これ言うたら悪い思うけどさ僕らってよく津軽語とか沖縄語わかると思わない?」

「あー…それはですねぇ…」

「国連が翻訳機能の魔法をみんなにつけているからだよ」

「うわっ!」

「びっっくりしたぁ。もう!僕たちの後ろから急に現れんといてよ!」

「あはは、ごめんなさい。なんか面白そうなお話をしているな…と思ってつい」

「ついってねぇ…もう!」

「静岡、どうしましょう。三重がおまんじゅうみたいに顔を膨らませてしまいました」

「あはは…」


後ろからニュっと出てきたのは、有能オブ・ザ有能の東京さんでした。あっ斜め後ろ3メートルに隠れて国連さんがいる。後方保護者ヅラですかね。

 東京さんってやっぱり天然ですよね。しかも、もう千年以上生きているのに純粋(多分)であるという希少価値の高い天然さんなんですよね。

 そしてほっぺをムッてしている三重さんもかなりほわほわ系の方なんですよね。いつも会議の時、大阪さんと三重さんの間に挟まっていると冷水とサウナのような感じになるのは内緒。


「三重、ほら茨城からもらった干し芋ですよ。あーん」

「ん。」

「oh…my god」


 眼の前でイチャイチャが繰り広げられて口から英語が出てくるぐらいに私は困惑中でございます。

 ナチュラルにイチャつきますね、あなた達!なに普通に恋人同士か家族でしかしない「あーん」をしているんですか!?しかも男同士で!!いや、「静岡もいる?」じゃないんですよ東京さん!!まぁもらいますけど!

 東京さんから干し芋(茨城国産)を食べさせてもらい、三重さんともちゃもちゃ食べていたら国連さんがお茶を足してくれた。


「これで許してもらえますか?」

「ん」( ̄ー ̄)b

「良かったです」

「良かったですねぇ」

「美味でした」

_______

一方その頃茨城国

茨「……誰か噂してるな」

栃「ぜってえに気の所為。さっさと行くよ」

茨「いや、俺のセンサーは百発百中だから」

群「この前、センサーに引かれて告白して振られてただろ」

茨「群馬さんてっばちょっとひっどぉぉい!もう少し優しくしてちょ」

群「語尾がキショい。それと貴様、もう少し東京(トップ)愛知(トップ)を見習え。」

茨「え、大阪は?」

群「あいつは論外」

_______


 「そういえば翻訳がどうこう言ってたよね?なんだったの?」


「あぁ、そういえばそんなお話してましたね」

「干し芋突っ込まれてて忘れてた」

「僕も今さっきまで忘れてたよ。そういえばなんで東京がいたんだろうな〜って」

「えへへ…ごめんなさい」

「許す」


空気がゆるゆる過ぎて一向に話が進まない我々。ねー、ねーと言いながらかれこれ5分ぐらい経っている。そして未だに会議室は国たちで賑わっている。

そんなことをしていたら後ろから国連さんが「コホン」と咳払いをし、こちらに近づいて来て一礼をした。


「皆様のお話を遮って申し訳ありません。」

「おや、国連。どうかなさったのですか?」

「先程の三重様のご質問にお答えに…」

「おぉ!国際連合様直々にしてくれるなんて!お願いしますわ!!」

「それじゃぁ、私は大阪の席へと座りましょうか」


よっこらせと、東京さんが大阪さんの席へと座り、ゆらゆらと楽しそうに体を揺らす。あぁ、なんということだ。私は今極楽浄土にでもいるのか?会議の時もこの席にならないのだろうか。


国連さんがまた咳払いをして会議の時のような表情になる。


「それでは…この星にはだいたい約47カ国語あります。皆様素晴らしい言葉なのですが、流石に会議などで様々な言葉が行き交うのは通訳を集めるのも大変ですし、何より会議の効率が落ちてしまいます」

「ほうほう」

「そこで、編み出されたのが翻訳の魔法です。この魔法は名前の通り、皆様の言語を東京語へと変換させていただいております。」

「へー、魔法って魔導飛行機とかにしか使わないかと思ってた。結構便利なんだね」

「本当にそうですね」


「でも、北と南の国って結構まだ方言残っている気がするのですが…」

「そうなんですよ。私の子どもたちが頑張って研究してくれてはいるのですが……まだまだ津軽語などにはついていけてないんですよね」


この世界の魔法は異世界のように便利なものではなく。

使っても星と星を移動するための魔導飛行機というものに魔力を詰め、範囲内であれば地球と同じ重力ができるようになるぐらいだ。本当は科学でもできそうなところを軽量化などをするために魔法に手を付けた…とういう感じである。まぁ、魔法がなくてもなんかできちゃう感じである。

第一、この世界の高等な魔法は科学や膨大な魔力の量でできているし、もし仮に一人の人間が数人分の魔力をもって魔法が使えても、ゴキブリが家にやってくるのを5%減少させたり、お花の色を変えたり、時計の針が正常な位置に戻るとかしょうもないものしか使えないのである。まぁ、荒木◯呂彦先生ならきっと最強にできるのであろうが、この世界では見たこともないし、聞いたこともない。


 なので今回の翻訳のやつはなかなかにすごいのである。まって、翻訳の魔法ってことはこれが普及したら学校の英語のテストなんか無双できるのでは!?


「まだまだ改良の余地はあるのですが、現段階での最新式を今皆様につけさせて頂いております」

「なんか、最新式って言われるとワクワクしちゃうよね」

「わかりますー!…でも、魔法ってずっと効果が続くのですか?」

「確かに。魔法かかってる感じしないよね」

「いえ、効果は約1日だけです。」

「えっ。じゃぁどうやって魔法をかけて…」


三重さんとどうやってるんだろうね〜と言いながら首をかしげる。気分はもう近所のおばちゃんである。

そんなわたしたちを見ながら東京さんは「そうですねぇ」とニコニコしている。あっこの人絶対にしってるやつだ。


でも、本当にどうやっているのだろう。いつも山梨とか長野とかが家に来ても大体標準語だから魔法は常にかかっているし、でもだからといって私の周りに魔法をかけてくれるそれらしきことをしている人はいないような…


「私がツ◯ッターに潜り込んで、皆様がいいねを押したら魔法がかかるように魔改造いたしました」

「そりゃ、いつもかかってるわけだわ!!」

「流石国連様々でございますなー。この労働基準法なんてものがない我々の息抜きであるツ◯ッター徘徊(ドーパミンドバドバ)がバレていたとは。」

「恐れ入ります」


いや、恐れ入りますじゃないんですよ!!何、人のツ◯ッターの中に入って魔改造してるんですかこの人!てか、もしかしてだけど私が今までしてきたいいね欄もしかしたら国連さんに知られてるってこと…!?


「そのまさかです。結構性癖合いますね、静岡様」


その瞬間、静岡国の脳内に溢れ出たいいねをしたエッティな画像とクソコラ、そして大喜利。

そして脳は現実というものに拒否反応を起こし、体(喉)は防衛反応を起こしていた!!


「いっ嫌ああああああああああああああああ!!!!!」

「ウケれねぇ…てことは僕のいいね欄も…?」

「えぇ」

「ぎぃやああああああああああああああああ!!!!!」


犠牲者がもう一人。大体この人も転生者なので似たりよったりのいいね欄をしているのでしょう。防衛反応が同じすぎる。


「うふふ。まさか国連、私のも見ていませんよね?」

「……えぇ」

「国連?」


今国連さん変な間がありましたよね?

私と三重さんが椅子から転がり落ち発狂しているのを無視しながら国連さんに問い詰める東京さん。恐ろしや、恐ろしや。転がり落ちていないということは、もしかして東京さんはエッティな画像にいいねしていないのか…?いや…それとも自分の癖に恥というものがないのか…?すっげぇ、心臓剛毛すぎてカミソリで剃りたくなりますね。


ウワァ…ウワァ…と泣きながら身を寄せている私達に遠くからズカズカとものすごい音を立てながら誰かが近づいてきた。


「おいおいおいおい!!!国連さんよぉ!!自分の仕業やったのか!こんな中途半端な大阪語にしたのは!!」

「イヤァア!!もうヤンキーが来たよ!!」

「どっち言うと借金取りのが近いんとちゃう?」

「もっとひどい!!」

三重さん結構お気に入りです。

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