プロット公開
ユミは、参加者全員に送った。
第1話は、宇宙ステーションから始まった後、皆さん、ご存じの通り、皆様のご協力で、以下のストーリーが完了しました。
第1話 混沌の世界を救うため
21世紀後半、世界は2つの巨大な波に飲み込まれていた。
一つは、暗号資産や分散型ガバナンスの基盤であった従来のブロックチェインが、量子コンピュータの圧倒的な計算力(暗号解読リスク)によって、崩壊の危機に瀕したこと。もう一つは、気候変動と経済格差による、既存の「国家」という枠組みの機能不全であった。
しかし、その時、人類を滅亡から救う者が現れた。危機の最中、天才科学者グループが開発したのが、量子もつれと、量子耐性暗号を融合させた「超ブロックチェイン(Hyper Blokchain)技術」、レインボウ・ランタンだった。
第2話 国境を消す「超ブロックチェイン技術 レインボウ・ランタン」
レインボウ・ランタンは、単なるデジタル通貨の基盤ではなかった。それは地球上の全人類の意思、資産、そして権利をリアルタイムで同期する「超分散型・量子意思決定プログラム」だった。
従来のブロックチエインは、取引の承認に数分から数時間のタイムラグがあり、電力消費も膨大だった。しかし、量子コンピュータを基盤にした超ブロックチェインは違った。それは、次の技術を開発したからだった。
一つ目。「量子もつれによる瞬時同期」
どういうことかというと、地球の真裏に位置する人同士でも、データを安全に共有できるという技術。
二つ目。「絶対的セキュリティ」
量子暗号によって、いかなるハッキングも、国家によるデータ改ざんも不可能になったこと。
三つ目。「全人類のID化」
生まれた瞬間、すべての人が地球市民としての「固有の量子鍵を持つ
この三つの技術によって、パスポートも紙の通貨も、国境検問所もその存在意義を失った。なぜなら、人が世界のどこにいようが、レインボウ・ランタンが、その人の存在と権利を、地球全体で証明してくれるからだ。
「参加者じゃなくても、希望する人には誰でも、全話のプロットを送ることにしたわ」とユミ。VRの作戦会議室の中だった。
「いいんじゃない」と、康祐。
「このプロットを、動画生成AIに読ませれば、私たちが演じなくても、目指してるものに近い動画が出来上がってくるってことよね」
「そう。そういうこと」と、タカマサ。
「私のやってきたことは、何だったの?」。独りごちた。
「技術は思うより速く、進んでいるってことだよなぁ。……」。康祐だ。
「単に、私が無知だったってこと?」
「まっ。そう言うなよ。みんな同じだよ。……」
「今も録画、してるでしょ?」と、タカマサ。
「うん。もうそれは、前提」と、ユミ。
「これまでの録画を編集すれば、ユミちゃんのイメージした映画に近いものが完成するね」
「もう少しだ」
「……」。ユミは、口を開かなかった。




