緊急対策会議
「今夜11時、作戦会議室に集合してね」
ユミからスマホに、連絡が入った。
「エキストラさんの一人からね、言われたの」
「ん?」
「可能だったら、『原作か、プロットでもいいけど、PDFで流して欲しい』って」
「ふ~ん。……」
「一話一話の出演だと、全体の一つのパーツみたいな扱いで、面白さを感じられないっていうことらしい」
「ふ~ん……」
「エキストラなんだから、……」と、タカマサ。
「ボランティアで、やってくれてるし。……」と、ユミ。
「よし、分かった」。康祐だ。
「明日中には、プロットを配布するって、伝えて」。ユミに言う。
「うん、助かるよ。同じようなこと、言われてるし。……」
「そうだったの?」と、タカマサ。
ユミが、コクッと頷く。
「言えば、いいのに」と、康祐。
「いちいち言わないわよ。必要だと思えば、言うし。……」
ユミが、挨拶もなしに、消えた。
「なんだ、あいつは。言うだけ言ったら、何も言わず落ちちゃうし」
「録画、onになってるから、後で見られてるかもよ」
「構やしないよ。聞こえたほうがいい位だし。……」
そうは言うが、康祐もゴーグルを外し、
「やっぱり、あいつちょっと、この頃、ナーバスかなぁ。……」
「そう感じるよね」
「うん。……」
翌日、「これ、流して」と、ユミに全5話のプロットが、康祐から送られてきた。




