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花飾りの思い  作者: 宇佐山彩葉


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9/11

後6日ー②魔王な彼女

見ていただきありがとうございます。

「さて私は魔物達を統べる王。魔王と呼ばれている。」

 いげんに満ちた顔とは違いピンク色の服を着た魔王の姿に、ヒイロとブロウはどんな顔をしていいか分からなかった。けれどニーナだけがキラキラした瞳で見つめている。

「素敵なドレスですね。」

「そうだろう。()()()()()()からの贈り物でな。そのこのようなものはあまり着たことがないのだか、私自身気に入っている。」

『認めないでツル・・・』

「え!」

『認めないでツル!そんな人間からの贈り物なんて。全然似合ってないでツル。はっきり言ってセンスが悪いでツル!」

「ちょっと、」

「それはなんでも。」

「いくらなんでも言い過ぎだよ。早く謝るんだ。」

「似合ってないと言ったな・・・・似合ってないと言いったな。私の大切な人からの贈り物をセンスがないと似合ってないと言ったな。」

「あわあわっ。」

「どうすんのよ。」

「俺は知らねえぜ。」

「彼からの大切な贈り物をただの手下一匹にけなされたくないわ!」

そうこうしているうちに魔王の怒りは膨れ上がっていく。

「そこに直れ!今すぐ消し炭にしてくれる。」

『わかったでテル。』

ソフラは魔王の前にたつ。

『魔王様。今までありがとうございましたでツル。』

「良い心がけだ。では一思いに消し去って。」

魔王は火の玉を作るとソフラめがけ投げ飛ばそうとする。しかしそれを阻止する一声があった。

「待ってください。ソフラを消し炭にするのはもう少し待ってくれませんか?今ソフラは俺の大切な幼馴染の体に寄生しているんです。幼馴染の体ごと消し去られるわけにはいかない。それにコイツは貴方のために一生懸命頑張ったんだ。それを認めてあげてはくれませんか?」

「ふん。そんなもの私は頼んではいない。それにコイツの入っているお前の幼馴染だけなら助かるぞ。」

「確かに、すべてはコイツの独断だ。魔物にも人にも許しあう心があるはず・・・えっ!」

「だから助かるってお前の幼馴染。コイツはヒールなんとかと言って。まあ言っちゃえば弱っている体に寄生して癒し続けるって言う特性があるんだ。時間が経てば宿主が健康になる代わりにコイツらは枯れてしまうってわけさ。」

「それじゃあ。ソフラは・・・」

「そういなくなる。そうなると私が手を下さなくても良いわけか。」

「それじゃ時が来るのを、」

「待てば良いんだ。」

魔王は興味を無くしたのか部屋に置かれている椅子に座り、ハーブティーを飲みだす。

『良いんだツル。言ってなかったオイラが悪んだツル。その通りオイラはミルクに寄生した時から数日で消えてしまう存在ツル。それが運命なんだツル。」

「良いわけないじゃないの!!」

その時ニーナの声が響き渡った。

「そうだぜ。運命は変えられるんだ。」

「そうだな。まだ何か方法はあるはずだ。」

「一応こいつが助かる方法はあるにはあるが。」

「え!」

「何ですって!」

「共生、文字通り宿主と寄生生物が一つの体を分け合ういわば共生だ。外の花自体は枯れるが魂は宿主に残る。ただもう二度ど蔓は出ないし、癒しの力もない。どうする?」

「それはもちろん。」

[二人には生きてほしいわ。

           ぜ。]

と3人が決め台詞を言った時突然部屋のドアが開き思いがけない人物が現れた。その人物は私服姿の王様だった。

「また遊びに来たのじゃ。ララちゃん。」

「ロベルトくん!」

「ワシのプレゼントしたドレスとてもよく似合っておるな。」

「ロベルトくんからのプレゼントならどんなものでも嬉しいよ。」

「もしかして魔王の大切な人って王様?」

「そうなのじゃ。ララちゃんとワシは子供の頃からの幼馴染でな。人間と魔物との争いも先代の時に終結したのじゃ。今回の勇者派遣は、他の国への抑止力じゃ。そもそも今国内外に流通している武器も魔物を殺せるものではないやつじゃ。ぶん殴っても気絶するだけ。倒れた方はアイテムを落として、人里離れた診療所に転送、そう言う取り決めじゃ。大体負けたショックで自信を無くしてしまうからのう。」

「じゃあさっき人形にされた勇者達は?」

「あーあいつらなら今戻してやろう。」

 魔王はラブリーボーズをとった。魔王の体から白色の光が飛び出し人形達に当たる。そのまま人形達はどこかにワープしていった。

「よし勇者達の記憶を消して、共同自治区の診療所に送ったぞ。」

「ナイスじゃ!ララちゃん。」

「えーロベルトくんのためならどんなことでも。でもどうしてこんな可愛らしい服もう私はそんな歳では、」

「ん?小さい頃変装して街に出かけた時、ララちゃんがお店屋さんの前でピンク色の服を見つめていたじゃろう。もし君に服を贈る時が来たら似た服を送ろうと決めていたんじゃ。まあワシはこんな爺さんになってしまったけどのう。」

「ロベルトくん。」

 他人が割っては入れない二人のキラキラした雰囲気に男泣きするソフラの肩にブロウはそっと手を置いた。

「大丈夫。失恋は男を強くする。」

「そうだとも。」

恋敵(おうさま)が選んだ服だったから嫌だったのね。」

『魔王様に嫌われるように恋敵(おうさま)にピンクの服を頼んだのに。」

「それが福となったわけか。」

[ドンマイ。]

『うっううううー。』

こうして一つの植物の小さな恋は終わりを告げた。

「はっ!ミルクのこと忘れてたわ。」

「そうだったぜ。」

「急ごう。」









こうして小さな恋が終わりを告げました。

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