後3日。
今4人はと魔王と王様は魔王城の一室にある巨大な水の球体の前にいた。魔王が共生するには宿主の同意も必要だと言ったからだ。
「よしそれではソフラと言ったか。ソフラよ。この手をつけるといい。」
『まっ魔王様がオイラの名前を!感激ツル。』
「わしが魔王にちゃんと名前で呼ぶように言ったのじゃ。魔物なんちゃらじゃ可哀想だからのう。」
ヒイロ達に王様がこっそり教える。
『魔王様のお言葉とあらば喜んで。』
「ちょと待つんだ。全部入ってはいかん。」
ソフラは喜びのあまり魔王の言葉を聞かずに飛び込んでしまった。
ここは、どこだろう?今私の意識は白くて温かな空間にいる。ついにソフラの言う期限が来てしまったのだろう。
正直やり残したこともたくさんある。ずっとヒイロの隣にいれなかったことも後悔の一つだ。だけどヒイロに置いて行かれた時に感じた寂しさに比べたら、あの時ソフラの手をとってよかったのだろう。
「ミルク・・・ミルク!やっと見つけたツル。間違ってヒイロ好き好き大好きランドの方に出た時には、どうしようかと思ったツル。」
「あなたソフラなの?どうしてここに?出会った頃の姿でわかったけど。口調がかなり違うような。」
「ここはミルクの精神世界でツル。えへへっ口調が違うのはこれが字なんだツル。」
「へえ。可愛いね。」
「ありがとうツル。」
ソフラは花を真っ赤にして私にお願いをしてきた。
「実はミルクにあやまらけばいけないとこがあるんだツル。」
「ん?なに?」
「その、本当は、ミルクが消えてしまうと言うのは嘘なんだツル。伝えていた期限はオイラが枯れるとき。
回復生物のオイラがミルクを癒して、ミルクが自由になる時なんだツル。」
「そう、なの。でもそれじゃあ?ソフラとはもうお別れ?寂しいよ。」
「そうだツル。あと3日でオイラは枯れる予定だったツル。だけどミルクがオイラをミルクの中に住まわせてくれたら、オイラはずっとミルクと一緒にいられるんだツル。どうかオイラをミルクの中に住わせてくれないツルか?」
「うーん。」
「やっぱり無理ツルか。」
「いいよ。けど一つお願いがあるの!」
「何ツル?」
「街で見かけたあの素敵なマダム体型になれるように協力をしてほしいの。」
「無理ツル!ミルクはそのままの体型の方がいいツルよ。」
「もうヒイロと同じことを言うのね。いいよ。私の願いは聞かなくていいから。ずっと一緒にいよう!その代わりヒイロの隣は絶対に死守してね。」
「ガッ頑張るツル。」
「ふふふ。よろしくね。」
「うんツル。さてどうやって起きればいいツルか?」
「えっ!?帰り方知らないの?」
「聞かずに来ちゃったツル。」
「どうしよう。」
不意に私の鼻先に布のような何かが落ちてくる。
「くっさ。」
これは村一番のカブロットおじさんの靴下。まさかここで嗅ぐときが来るとは・・・。臭すぎてめまいがしてきた。不意に意識が飛ぶ。
「はっここは?」
「よかった。ミルク、目が覚めて。」
「心配したぜ。」
「もう目覚めないかと思ったわ。」
「
「目はずっと覚めてたよ。だって私の体はずっとソフラが動かしてくれてたんだもの。」
こうして私の幼馴染を追う旅は終わりを告げた。ヒイロ達は結局勇者にはなれなかったけれど、本人達が決めたことだからしょうがない。王様と魔王はこれからも、ずっと友人関係を続けるみたい。種族が違うからしょうがなかったんだって。諦めちゃいけないと思うんだけどな。ソフラはいまだに私の中にいる。ソフラが枯れてしまって消えてしまうまでまで残り3日だった。
「3日後には寿命伸びたね記念にパーティを開きましょうか。」
『ミルク、それはやめてほしいツル・・・・。』
「え!なんで?」
『お年寄りみたいで嫌ツル。』
「えー分かったよ。」
などと道端で話し込んでいると、見知らぬ人が不思議そうな顔で通り過ぎて行った。
確かに側から見たら私は独り言を言ってる変な人だ。けどそれでもいいと思う。
誰かにとっての不思議は、誰かにとっての日常なのだから。
終わり
この拙い作品を最後まで読んでいただきありがとうございます。この作品はこれで終わりになります。
この作品は作者がツクールシリーズで作りかけていたrpgが元になっています。ツクール版では王様が主人公に惚れ甥の宰相の嫁にしようとするなど今以上にはちゃめちゃなストーリーになっており、今で言う庶民の主人公が寄生生物の力を借りて王様を陰で操る悪役の親玉になり遂には倒されるといった内容を作ろうと考えていました。
けど作者は基本ドジっ子スキルが発動しているので、作業していた家族共有パソコンにジュースをこぼして壊した
りしてデータが消え頓挫したりしてました。結構長くなっちゃたのでこの辺で終わりにします。
それではみなさまに最後に一言。本当に読んでくださってありがとうございました。




