おまけ ソフラの新しい体
おまけになります。
その人形を見たとき感じたのは、綺麗な人形だった。と同時に同居人のソフラの感情が流れ込んでくる。(入りたい。動かしたい。この人形を自分のものにしたい!!)
「ソフラ、この人形が欲しいの?」
『え?ほっ欲しいってわけではないツルが。出来れば、欲しいツル・・・・』
「そっか。じゃあ値段を見てみよう。」
『そんなあっツルと。高かったら、良いツル。安かったらで・・・』
私はソフラとそんな掛け合いをしながら、人形の値段を・・・見た。
[〇〇○○ゴールド。]
そんなに高くもない、お金持ちならすぐ買える値段だ。だけどソフラは・・・お金がない。冒険者の報酬はおろかたまに誰かの手伝いをしてもらえるお小遣いもすぐに使ってしまう。
「どうする?私もお金貯めるの手伝おうか?
『大丈夫ツル。オイラひとりで頑張るツル。』
「うん。わかった。頑張れ。」
『ありがとうツル。』
それからソフラは頑張った。昼も夜も依頼をこなし着々とお金を貯め、たまにご褒美のつもりがうっかり散財しながらもなんとか溜まった。急いでお店に買いに走る。するとその人形は売り場にない。
「そんな・・・・」
『売り切れなんてあんまりツル。』
「どうなされました?お客様。」
お店の店員さんがきたので聞いてみる。するとソフラが欲しかった人形は汚れてしまって、売り物にならずお店の奥に置いてあるらしい。
『それで良いツル!いやむしろそれが良いツル!!売って欲しいツル!」
ソフラは店員さんの胸ぐらを掴み、揺らす。
「わっわかりました。お譲りしましょう。けど本当にこの人形でいいんですか?」
他にも人形はありますがという店員さんの声を後に私たちは宿屋に戻る。
『良いんだツル。この人形じゃないとダメなんだツル。』
「どうして?」
『だってこの人形は、ミルクに似ているから。あの日、ヤドリギを住まわせてくれた大好きなミルクに似ているからなんだツル。』
「そう。さあ帰って入ってみよう。」
『うんツル。』
こうして私達は宿屋に急ぐ空は茜色に染まり、鳥が巣に帰っていく。きっと帰ったらニーナの魔法でお尻を焼かれたヒイロ達が待っているんだろうな。
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