後6日。いざ魔王城へ
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朝起きると、なぜか洞窟の中にいた。オマケに耳がいたい。ソフラは可愛い口調になってるしどうしたんだろう?
ヒイロ達は、手を膝に当てて肩で息をしていてるし何が合ったんだろう?
とりあえず疲れてそうなヒイロ達に聞いてみる。
「えっと何が・・がぁ、がぁ、がぁ」
『まずいツル。侵食が早まっているツル!』
「そんな。ソフラ、君は寄生生物何だから、自分で調節はできないか?」
『それは、出来ないでツル。」
「どうしてだ。何でできないんだ?」
「なんか理由があるなら聞くわよ。」
「いや、あの、また後でツル。」
「待てっ!」
3人に詰められソフラは汗をかきかき滝のような涙を流しながら逃げ出した。
こっちらよちよち、あっちらよちよち。ソフラはセンプッキを抱えひたすらに走った。その姿はトレントが移動しているようで目撃者は魔物が出たぞと恐れ、その後から追ってく3人組を見ると「何だ討伐中か」と胸を撫で下ろした。
『はぁはぁはぁつっついたでツル。魔王城。』
「まさか走ってくることになるんなんて思わなかったぜ。」
「ほっ本当にね。」
「でもこれで魔城についた。」
4人の目の前にはまがまがしい雰囲気の魔王城がある筈だった。だが実際は違った。おおよそ何年も前に建てられたであろうその城は、非常にラブリーなピンク色に塗られ、ピンクと白のリボンの装飾品に飾り付けられていた。オマケに凶悪なガーゴイルの像にも化粧が施され、可愛らしいフリルのついたワンピースまで着せられている。
「こっこれは・・・」
「想像とだいぶ違うぜ。」
「魔王城って見たことがなかったけど、こんな感じで合ってるのかしら?」
『合ってないでツル。仙台の魔王の時は、もっとまともだったツル。先代魔王の悪しき魔力に当てられた彼女がある日、魔王城をこんなふうにしてしまったんだツル!おまけに「今の時代。戦いで勝敗を決めるのはダサいの」と言って城中の魔物の武器を取り上げて、おまけに全世界の魔物に弱体化魔法までかけてしまったんでツル!』
「弱体化魔法って、」
「通りで俺たちが勝てるはずだぜ。」
「まあねっていやいやいや。私たちだって強くなったわよ!」
『だから、だから、ヒイロ達には、彼女を元に戻して・・・・』
4人がそんなやりとりをしていると、魔王城の白に塗られた巨大な門が音を立ててあいた。
「誘われてるみたいね。」
「ああ。」
「用心して進もう。」
『ちょっと置いてかないでツル。』
4人は魔王城に足を踏み入れる。魔王城の中はとても可愛らしい内装だった。ピンクや赤といった様々な色の柱や壁、テーブルの上にはユニコーンのぬいぐるみなんて載っている。廊下で遭遇する魔物までもが色とりどりのドレスを着て、お辞儀をしてくる始末だ。
「こっこれはすごいわね。」
「ここは何なんだ。」
「魔王城で間違いない筈だよ多分。」
『急ぐツル。彼女のところへ早く!』
ソフラを先頭に4人は魔王城を走り抜けていく。
『着いたでツル!ここが彼女の部屋でツル。』
「ちょっと待て!誰かいる。」
物陰に隠れて観察をするとそこにいたのは魔王討伐に旅立った勇者のパーティの姿だった。勇者のパーティは、勇者と魔法使い、戦士と僧侶といったいかにも典型的なパーティで、部屋の前で何やら話している。
「何話してるんだ?」
「さぁ?」
「どうでも良いわよ。」
そして勇者のパーティは部屋の中に入っていった。
「邪魔しちゃ悪い。しばらく時間を置こう。」
「ああ。」
「そうね。」
『そんなこと言ってるばあい・・・・」
「きゃーーー」
「退却!」
悲鳴とともに勇者達の悲鳴が聞こえ大きく悲鳴が開かれる。そこに勇者達が姿を現し逃げ出していく。
「待っておくれよ。私のお茶が飲めないのかい?」
その瞬間けたたましい音と共にピンク色の光が光り勇者のパーティは、人形になってしまった。
「うわぁーー」
「こいつは。」
「人形になっちゃったわ。」
『これが彼女にかけられた呪い。対象の抑圧された欲望が具現化する[本音の呪い]正直オイラも本で知るまではこれが彼女の本音だとは思わなかったツル。]
「ん?そこに誰かいるのかい?」
「オイラが何とかするツル。その間センプッキを頼むツル。」
「頼むツルって俺たちじゃこいつは持てないぞ。」
「何だ魔物yか。植物なのに図書室に入り浸るお前が私の部屋の近くにいるのは珍しい。それに新しい客もいるね。遠慮はいらない。出ておいでよ。」
魔王の言葉にソフラ達は姿を現した。
「バレちゃしょうがねえ。」
「私達は勇者じゃないけど。」
「魔王、君を元に戻すために来た。」
『まっ魔王様。ご無礼をお許しください。けど私は元のお優しくて勇敢なあなた様に戻っていただきたいのです。』
「そうかいそうかい。ここじゃなんだから部屋の中に入っておいで。」
その言葉と共に扉が開かれ、扉の縁から人形達が顔を出し手招きする。
「誘い出されてるわね。」
「各自絶対に油断するな。部屋の中に入った途端人形にされるかもしれねえ。」
「わかってる。」
『魔王様。』
4人は部屋の中に足を踏み入れた。




