完結後6〜7日目:動いたのは、お迎えだけではなかった
8月2日の夕方。
18〜19時のランキング更新では、順位は4位に落ちていた。
翌日以降も、数字は少しずつ下がっていく。
8月3日、完結済み6位。
8月4日、9位。
8月5日、14位。
8月6日、20位。
登ったものは、降りる。
当たり前のことのはずなのに、今回初めて、それを実感として味わっていた。
ただ、順位が下がっていく中で、ふと気になったことがあった。
他の過去作は、どうなっているのだろう。
そこで、作者ページを確認してみた。
「感情を不要と切り捨てた王子ですが、妻を愛してから様子がおかしいです」
普段なら、ほとんど数字が動かない作品だった。
それが、その日は約1,000PV。
同じシリーズの他の2作品も見てみる。
400PV。
600PV。
どちらも、普段ならまず見ない数字だった。
一つの作品が読まれる。
そこから作者ページを訪れる。
そして、シリーズごと読みに来てくれる人がいる。
宣伝したわけでもない。
紹介したわけでもない。
それでも、一つの作品を入口にして、過去作まで読まれていく。
そんな流れが、本当に起きていた。
今まで経験したことのない現象だった。
そして、さらに意外な場所にも影響が出ていた。
ある日、通知に気づいた。
「きらめく夜空の星を見上げませんか」
去年の夏、なろう企画で書いた作品。
正直、存在すら少し忘れかけていた作品だった。
それが、童話〔その他〕ジャンルの完結済みランキングに入っていた。
2位。
驚いて、ランキング全体を確認する。
1位ですら、6pt。
2位から4位は、横並びで2pt。
たった2ptで、ランキング入りする世界がある。
「お迎え」が今いる場所とは、数字の桁がまるで違った。
同じ「ランキング入り」という言葉でも、ジャンルによって意味も重さもまったく違う。
そのことを、この時初めて知った。
一つの作品が動く。
すると、作者という単位に興味を持って、別の作品まで覗きに来てくれる人がいる。
その流れは、大きなジャンルだけではない。
普段なら誰も見ていないと思っていた、小さな場所にも静かに届いていた。
次回、王冠付きには代償が必要だった。
(ちょっと過激なので、ご注意下さい。)




