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笑天宮御政録 ―自然に暴走する女帝と常識トリオ―  作者: 鑫鑫
第四章 白風の外交なんよ

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第九話 紅蓮歓迎会(夕夜)なんよ

夕陽が天鏡殿の金の柱に反射し、

赤い光が床に揺れていた。

紅蓮の七名──焔砂、香羅、烈風、光戦団長、光記官、光衛士、光僧──は、

その光を読みながら天華を待っていた。


天華が歩み出る。

髪が夕陽を受けて、ふわりと光った。


光戦団長「……光った……! 姫様の髪光……勝利……!」

光記官「光角度五度……強度高め……夕陽勝礼……!」

光衛士「勝利の反射を守る……誰も踏み込むな……!」

光僧「光が……揺れております……これは……天意の勝利……!」

焔砂「勢い……来た……!」

香羅「香の気配が……光に乗っております……」

烈風「光の勢い……強い……!」


天華「ほいじゃけぇ。今日は紅蓮のみなさんを歓迎するんよ。自然に、楽しく、勢いで食べてほしいんよ」


光戦団長「“勢いで食べる”……! これは紅蓮の戦勝礼……!」

光記官「勢いの周期……記録します……!」

光衛士「勢いの乱れを排除する……!」

光僧「勢いの揺れ……天意の勝利……!」

焔砂「勢い……最高……!」

香羅「勢いの香……美……!」

烈風「勢いの光……強い……!」


薄花は夕陽の反射を見つめ、静かに息をした。

薄花「……光の影が……小さく揺れて……夕の物語が息をしておるようでございます……」


香羅「……香の影……揺れ……! 薄花殿……香が……語りすぎております……!」

焔砂「語る勢い……好き……!」

烈風「語る光……強い……!」


琴雪は静かに立ち、光を受けた。

烈風「……琴雪殿の静……光と真逆……衝突……!」

光戦団長「静の光……勝利の対極……!」

光僧「対極の揺れ……浄化します……!」


兵卒「浄化せんでええんよ!! 光っただけなんよ!!」


光衛士「光の乱れ……敵意……!」

兵卒「敵意じゃないんよ!! 光っただけなんよ!!」


琴璃が袖を押さえると、光が揺れた。

琴璃「……光……揺れ……?」

光記官「揺れ角度三度……周期変化……!」

光僧「揺れの乱れ……祝詞を唱えます……!」


剛明「祝詞は唱えんでええんよ!! まだ勝ってないんよ!!」


蘭花は光の揺れを見て微笑んだ。

蘭花「ふふふ……光が揺れるたび、夕の理がひとつ形を成すのでございます……

姫様の御前では、光すらも未来へ歩み始めております……」


光記官「未来へ歩む光……! 古来の勝礼と一致……!」

光僧「未来の光……天意……!」


薄花は光の線を見つめた。

薄花「……光の線が……静かにほどけるたび……

紅の物語が……小さく息をしておるようでございます……

美しゅうございます……」


焔砂「……勢い……殴り合い……!」

香羅「香……殴り合い……!」

烈風「光……殴り合い……!」


天華は、紅蓮の料理──香辛料の強い肉、甘い果実、香りの酒──を見た。


天華「ほい、自然に香っとるだけなんよ。紅蓮のみなさん、香りが好きって言うとったけえね」


香羅「“香る”……! これは紅蓮の言葉……!」

光記官「香の周期……記録……!」

光僧「香の揺れ……天意の勝利……!」

焔砂「香……勢い……!」

烈風「香……光……強い……!」


文靖は酒の反射を見て筆を走らせた。

文靖「光の揺れ……酒の縁から二寸……記録します……」

光記官「光記録……勝礼の新項目……!」


兵卒「光も香も勢いも……記録せんでええんよ!! 飲むんよ!!」


光衛士「光の乱れ……敵意……!」

兵卒「敵意じゃないんよ!! 光っただけなんよ!!」


将軍が無言で酒を飲むと、光が強く反射した。

光戦団長「将軍殿の光……姫様の光と……重なりました……勝利……!」

光僧「光の重なり……神託の勝利……!」


蘭花「ふふふ……光が重なるたび、紅蓮の物語がひとつ結ばれていくのでございます……

姫様の御光は、勝利の未来を静かに導いておられます……」


薄花「……光の影が……静かに寄り添うて……

夜の物語が……生まれておるようでございます……

美しゅうございます……」


天華は箸を置いた。


天華「ほいじゃほい、自然に楽しく、よう光ってくれたんよ。紅蓮のみなさん、ありがとうね」


光戦団長「……姫様の“ありがとうね”……! 勝礼の締め……!」

光記官「勝礼の締め……記録……!」

光僧「光の終わり……祝詞の余韻……!」


焔砂「勢い……終わり……!」

香羅「香……終わり……!」

烈風「光……終わり……!」


兵卒「光も香も勢いも……全部勝手に終わらんでええんよ!! 終わるんは宴なんよ!!」


夜の灯火が天鏡殿に揺れ、

紅蓮の七名は満足そうに席を下がっていった。


天華「ほいじゃほい、紅蓮のみなさん、また来てね。光、よう走っとったんよ」


光戦団長「必ず……光を連れて参ります……!」


こうして、光で始まり、光で誤解し、光で勝利し、光で満足した紅蓮歓迎会は、

夜の灯火の中で静かに幕を閉じた。


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