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笑天宮御政録 ―自然に暴走する女帝と常識トリオ―  作者: 鑫鑫
第四章 白風の外交なんよ

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第八話 白嶺歓迎会(午後)なんよ

午後の光が天鏡殿の白い床に斜めに差し込み、

反射がゆっくり揺れていた。

白嶺の七名──雪音、玲霞、氷華、揺間導師、揺記官、揺衛士、揺僧──は、

その揺れを読みながら静かに並んでいた。


天華が歩み出る。

袖がふわりと揺れた。


揺間導師「……揺れた……! 姫様の袖揺れ……“間”が整っております……!」

揺記官「揺れ角度二度……周期は短め……午後の揺れ……!」

揺衛士「揺れの間を守る……誰も踏み込むな……!」

揺僧「揺れが……揃いかけております……これは……心の整い……!」

雪音「……余白……深い……」

玲霞「静の美が……揺れに宿っております……」

氷華「姫様の自然……美……!」


天華「ほいじゃけぇ。今日は白嶺のみなさんを歓迎するんよ。自然に、静かに、余白を楽しんでほしいんよ」


揺間導師「“余白を楽しむ”……! これは白嶺の正義……!」

揺記官「余白の周期……記録します……!」

揺衛士「余白の乱れを排除する……!」

揺僧「余白の整い……天意の調和……!」

雪音「……余白……語る……」

玲霞「静の美が……さらに深まる……」

氷華「余白……美……!」


薄花は光の反射を見つめ、静かに息をした。

薄花「……光の余白が……小さく揺れて……午後の物語が息をしておるようでございます……」


雪音「……余白外交……! 薄花殿……余白が……語りすぎております……!」

玲霞「光の揺れ……静の美が……乱れ……!」

氷華「乱れ……美……!」


琴雪は静かに立ち、反射を受けた。

玲霞「……琴雪殿の静……美……!」

揺間導師「静の揺れ……間が整いました……式典開始……!」


兵卒「式典は始まらんでええんよ!! まだ挨拶なんよ!!」


揺衛士「揺れの乱れ……敵意……!」

兵卒「敵意じゃないんよ!! 揺れただけなんよ!!」


琴璃が袖を押さえると、反射が揺れた。

琴璃「……光……揺れ……?」

揺記官「揺れ角度三度……周期変化……!」

揺僧「揺れの乱れ……浄化します……!」


剛明「浄化せんでええんよ!! 揺れただけなんよ!!」


蘭花は反射の揺れを見て微笑んだ。

蘭花「ふふふ……光が揺れるたび、午後の理がひとつ形を成すのでございます……

姫様の御前では、余白すらも未来へ歩み始めております……」


揺記官「未来へ歩む余白……! 古来の揺れ礼と一致……!」

揺僧「未来の揺れ……天意……!」


薄花は反射の線を見つめた。

薄花「……光の線が……静かにほどけるたび……

白の物語が……小さく息をしておるようでございます……

美しゅうございます……」


雪音「……余白……殴り合い……」

氷華「美……殴り合い……!」

玲霞「静の美……揺れの美……衝突……!」


天華は、白い器に盛られた料理を見た。

薄い塩、薄い香り、余白の盛り付け。


天華「ほい、自然に薄いだけなんよ。白嶺のみなさん、余白が好きって言うとったけえね」


揺間導師「“薄い”……! 余白の極み……!」

揺記官「薄さの周期……記録……!」

揺僧「薄さ……心の整い……!」

雪音「余白……語る……」

玲霞「静の美……深まる……」

氷華「薄い……美……!」


文靖は器の余白を見て筆を走らせた。

文靖「余白……器の縁から一寸……記録します……」

揺記官「余白記録……揺れ礼の新項目……!」


兵卒「余白は記録せんでええんよ!! 食べるんよ!!」


揺衛士「余白の乱れ……敵意……!」

兵卒「敵意じゃないんよ!! 余白なんよ!!」


将軍が無言で一口食べると、反射が揺れた。

揺間導師「将軍殿の揺れ……姫様の揺れと……重なりました……!」

揺僧「揺れの重なり……天意の調和……!」


蘭花「ふふふ……揺れが重なるたび、白嶺の物語がひとつ結ばれていくのでございます……

姫様の御揺れは、余白の未来を静かに導いておられます……」


薄花「……光の揺れが……静かに寄り添うて……

午後の物語が……生まれておるようでございます……

美しゅうございます……」


天華は箸を置いた。


天華「ほい、自然に静かで、よう揺れてくれたんよ。白嶺のみなさん、ありがとうね」


揺間導師「……姫様の“ありがとうね”……! 揺れ礼の締め……!」

揺記官「揺れ礼の締め……記録……!」

揺僧「揺れの終わり……心の余韻……!」


雪音「余白……終わり……」

玲霞「静の美……終わり……」

氷華「美……終わり……!」


兵卒「揺れも余白も美も……全部勝手に終わらんでええんよ!! 終わるんは宴なんよ!!」


天鏡殿の反射は、午後の光の中でゆっくり薄れながら、

白嶺の七名は満足そうに席を下がっていった。


天華「ほいじゃほい、白嶺のみなさん、また来てね。余白、よう揺れとったんよ」


揺間導師「必ず……揺れを整えて参ります……!」


こうして、揺れで始まり、揺れで誤解し、揺れで満足した白嶺歓迎会は、

静かに幕を閉じた。


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