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笑天宮御政録 ―自然に暴走する女帝と常識トリオ―  作者: 鑫鑫
第一章 白風の誕生なんよ

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第六話 自然に本番できるんよ

天華の“自然”がついに即位式の本番にまで広がるんよ。

蘭花の宇宙化が最大になって、宮廷が自然に揺れる回なんよ。


◆ 本番、自然に始まるんよ


天華の「自然に全部できるんよ」は、

ついに即位式の本番にまで及んだ。


天華

「自然に本番できるんよ!」


その一言で宮廷は揺れた。

龍紋の梁が光を受けて震え、

官吏が走り回り、兵卒が道具を抱えて転び、

料理人は鍋を盾にして震えている。


官吏

「天華様! 本番は自然じゃなくて厳格な儀式です!」


天華

「自然に厳格なんよ!」


意味はなかった。


---


◆ 本番の道具、自然に並べ替えられるんよ


天華は本番儀式の道具を勝手に並べ替え始めた。

冠、布、器、牛まで動かそうとする。


天華

「自然にこっちの方が良いんよ!」


剛明

「自然に変えんのんよ!!

本番の道具は“位置が決まっとる”んよ!!

自然は“位置が決まっとらん状態”なんよ!!

本番と自然は別物なんよ!!」


兵卒

「位置が……自然に動いてます……!」


剛明

「動くなと言っとるんよ!!」


天華は冠を牛にかぶせた。


天華

「自然に似合うんよ!」


剛明

「似合わんのんよ!!

牛に冠が似合う制度はないんよ!!」


官吏

「制度的にも似合いません……!」


料理人

「料理的にも似合わんのんよ……!」


---


◆ 牧玄、自然の本質を説明するんよ


牧玄が駆け込んできた。


牧玄

「天華様! 自然は“勝手に都合よく動く力”じゃないんよ!」


天華

「動くんよ?」


牧玄は深呼吸して、

龍紋の梁を指しながら説明した。


牧玄

「自然は“そのままの状態”なんよ。

牛は牛のまま。

風は風のまま。

人は人のまま。

自然は変わらんのんよ。」


兵卒

「牛は牛じゃった……!」


料理人

「風は風じゃった……!」


官吏

「人は……人でございます……!」


牧玄

「自然は“鍋に何も入れてない状態”なんよ。

儀式は“鍋に材料を入れて煮込む状態”なんよ。

自然と儀式は違うんよ。」


料理人

「分かりやすいんよ!!」


剛明

「牧玄、今日の説明はほんま分かりやすいんよ……!」


---


◆ 蘭花、自然に宇宙規模へ広げるんよ


蘭花が静かに現れた。

袖の揺れが星の光のように見える。


蘭花

「天華様の冠の角度……これは“星の傾き”……

牛の位置は“宇宙の守護者”……

歩みは“銀河の運行”……

本番儀式は……宇宙の中心……」


剛明

「全部違うんよ!!

星も傾かんのんよ!!

牛も守護せんのんよ!!

銀河も運行せんのんよ!!」


牧玄

「銀河は動かんのんよ!!

動いたら自然じゃなくて災害なんよ!!」


兵卒

「災害なんですか……?」


天華

「災害にならんのんよ。」


剛明

「そこは毎回否定するんよ!!

災害は災害なんよ!!」


蘭花はさらに加速した。


蘭花

「冠は星の象徴……

牛は大地の象徴……

天華様の息遣いは……天の呼吸……

歩みは……宇宙の拍動……」


官吏

「呼吸したら国が滅ぶんよ!!」


料理人

「拍動したら鍋が爆発するんよ!!」


牧玄

「鍋は爆発せんのんよ!!

拍動もしとらんのんよ!!」


剛明

「蘭花、宇宙の話は制度に一切関係ないんよ!!

制度は星で動いとらんのんよ!!

紙で動いとるんよ!!」


蘭花は静かに結論を述べた。


蘭花

「つまり……本番儀式とは……宇宙の中心に立つ天華様の……

“自然なる天の即位”でございます。」


剛明

「全部違うんよ!!

自然は宇宙規模じゃないんよ!!

本番は本番なんよ!!」


天華

「ほいじゃけぇ銀河が式典したなら式典したままでええんじゃ!!自然じゃけぇ!!」


蘭花

「ふふふ……姫様、流石です……

銀河の式典すら……姫様に従っております……」


剛明

「従わんのんよ!!

銀河は式典せんと言っとるんよ!!」


官吏

「式典したら国が滅ぶんよ!!」


料理人

「鍋も滅ぶんよ!!」


---


◆ 琴雪、自然に宇宙を止めるんよ


琴雪が静かに歩み寄る。

その一歩で空気が止まる。


琴雪

「蘭花。」


蘭花は固まった。


琴雪

「宇宙の話は……本番では少し、控えましょう。」


蘭花

「……はい。」


剛明

「薬師の静の圧はほんま助かるんよ……」


牧玄

「宇宙より薬師の方が強いんよ……」


兵卒

「強いんですか……?」


---


◆ 大后、自然に宇宙を黙らせるんよ


大后おばあちゃんが杖を鳴らして登場した。


大后

「天華! 本番は自然にできんのんよ!」


蘭花

「大后様、本番とは宇宙の――」


大后(完全スルー)

「宇宙は黙っとれ!」


蘭花

「……はい。」


兵卒

「黙ったんですか……?」


剛明

「黙らせたんよ!!」


---


◆ 本番、自然に崩壊するんよ


天華はまた道具を並べ替え始めた。


天華

「自然にこっちの方が良いんよ!」


剛明

「自然に変えんのんよ!!」


牧玄

「自然は勝手に変わらんのんよ!!」


官吏

「本番が自然に崩壊しているんよ!!」


料理人

「鍋も自然に焦げるんよ!!」


琴雪

「……自然に、難しいかと。」


天華は満面の笑みで言った。


天華

「じゃあ自然にできるようにするんよ!」


宮廷

「自然に混乱しているんよ!!」


──こうして、天華の即位式本番は

“自然に”妙な方向へ進み始めた。


---

本番は自然にはできんのんよ。

けど天華は自然にできると思っとるんよ。

ここから本番の混乱が、自然に宇宙の頂点へ向かうんよ。


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